Dear woody rose. [cn×hk]

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cn side


ジトっと睨んでくる宏太から距離をあけていると、さっき楽屋を出ていった2人が戻ってきていて。

すごい形相をしていたヒカはさっきとは打って変わって静かに大貴の後ろにくっついていた。


有「おはよ〜ただいま〜。」
「おかえり。何してたの？」
有「うふ、密会♡」


握った手を口元に当てて言う大貴。そんな大貴の肩をパシッと叩くヒカ。

…ていうか、2人で出ていくところ見てるんだから密会とは言わなくない？


『あのさ…知念。』


ニヤニヤ笑う大貴の横でか細い声が聞こえてきた。
俺を呼んだ本人は少し俯いたままこっちを見ない。


「何？ヒカ。」
『あの…その…今日の夜時間ある？』
「夜？うん、今日の仕事終われば暇だけど…」


そう言えば、やっとこっちを見て目を見開くヒカ。
ど、どうしたんだ。


『あのさ……ご飯行かない？』
「え。」


…ご飯？まさかのお誘いで思わず固まって答えられないでいると、


『いや、ダメだったらいいの…』


わかりやすくシュンと落ち込むヒカ。

下唇を噛み泣くのを堪えるようなその姿に、なんか可愛いと思ってしまった。


「いいよ。行こうよ。」
『え…本当！？』


さっき見開いていた目よりもっと大きく開いて本当にびっくりしているみたい。


『えっと誰か…誘う？大ちゃんとか…』
有「いや！いいよいいよ2人で行ってきな！」
『は！？さっきと言ってたこと違う…』


さっきからすごい嬉しそうな大貴はムッとしてるヒカを宥めて何かコソコソ言っている。


それより僕はヒカがご飯に誘ってくれたことが割と嬉しくて、今日の夜に少し心躍らせていた。

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