アイドルになる ページ5
「よく眠れた？」
あの日の翌朝は…
珍しく早起きしたまーくんが、私のベッドまでやって来てそう聞くので、うん！って笑顔を返して強がって見せた。
あまり眠れなかったけど、私のけじめ。
今までの甘ちゃんで浮かれポンチな自分と、オッパに恋心を抱き始めていた自分との決別！
あまり眠れなくたっていい。
ひとりベッドの中でサヨナラした恋心を思い浮かべては、寂しくなったり…でもやっぱり幸せな時間に感じたり…そのうちまた悲しくなったり…
それを繰り返して…
でも何となく、根拠はないんだけど、これを乗り越えたらアイドルとしてデビューできるって思ったんだよね。
いや、乗り越えてからデビューすべきって思ったのかも。
ms『A、一緒にごはん食べよ』
まーくんは手を出して優しい顔でそう言った。
その手を握りついていく。
…まーくんがすごく優しい。
何ていうか…見ててくれてる？
見守ってる？
いつも優しいまーくんだけど、その日はもっと優しかった。
ダイニングにはまーくんとジフニオッパが用意してくれた朝食が並んでいた。
ms『Aどうぞ♪』
椅子なんか引いてくれたりして。
je「あれ？…ねえ、何でAの前だけおかずが多いの？」
ms「…気のせい」
as『いや、どう見ても気のせいちゃうやろ』
ms『ええの！今日はええの！』
jw「なんで？ズルい！」
jk「A、僕と半分こして食べようね〜」
sj「僕も〜♡」
「チャルモッケスムニダ〜〜！」
jh「ネー！
テーブルを見ると、ジェヒョクの言うとおりいつもより私の前に品数が多かった。
そのことで他のメンバーにごちゃごちゃ言われながらも…お腹は空くのでいただきますw
jw「ヌナ〜そのおかず少しちょうだい！」
A「うん、たくさんお食べ♪」
hs「ジョンウ、Aの分も取っておけよ〜！
何せこのエギはTREASURE初のCMを勝ち取ってきたんだからなぁ♡
その撮影を労ってジフンとシホがたくさん用意したんだから♪」
dy「ヌナ、CMいつから流れるの？」
A「１ヶ月後くらいだよ〜」
ys「いつAがTVに現れてもいいように、いつもTV付けておかなきゃね！」
ヨシくんがそんなこと言ってくれるから…
A『ヨシくん……好き♡』
ys「ぐはっ♡//」
ヨシくんの可愛い姿に元気が出た♪
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作者名：tumetume | 作成日時：2022年6月11日 11時
