僕の・・・※少し注意 ページ10
ショッピと入れ違いになった使用人達はAへの八つ当たりが終わるとブツクサ言いながら掃除を始めた
執事1「にしてもきたねぇ」
メイド1「口じゃなくて手を動かしてよ」
執事1「わかってるよ」
ヴェル「あぁ皆は戻って良いよ。僕がやっておくから」
メイド2「え?でも・・・」
ヴェル「良いから良いから、僕は怪我の後遺症で通常勤務でもお荷物だからこれくらいさせて
心配しなくてもロボロ隊長にチクったりしないし」
執事2「じゃあお言葉に甘えて」
ゾロゾロと帰っていく使用人達が見えなくなるとささっと掃除を終わらせヴェルはAの頬を手で優しく挟み目を合わせた
ヴェル「あぁ、やっぱり素敵な良い目をしてるね
真っ黒で感情が死んでいる様な、深海のようなその瞳」
うっとりしたような顔でAを見つめるヴェルはA錠剤を飲ませてから包帯を外し傷口に薬を塗った
ヴェル「さっき飲んだ薬は虫下しと麻酔だから痛くないからね!傷口の中に潜ってるヤツもちゃんと殺すから」
少し時間が経つと薬を塗った所からほんの少しの体液と虫の幼虫がわらわらと這い出てきた
ヴェルはそれを取り除き消毒して包帯を巻き直す
ヴェル「君は僕が分からないかも知れない
でも僕は君が大好きなんだ。ずっと君を見てきたずっと昔から・・・君の方から来てくれるなんて本当に嬉しいんだ」
ヴェルが恍惚の表情で優しくAの頭を撫でるとAは目を閉じて眠ったがヴェルの手には大量の髪が絡まり抜けていった
ヴェル「今度は別の薬を持ってくるね
大丈夫、病気なんて僕が治してあげるから
僕に・・・任せて」
ヴェルは愛しい物を見るような目でAに上着を掛け頭にキスをすると静かに地下牢を出た
チーノ「あれ?1人なん?」
ヴェル「えぇ怪我のせいでなにもできない僕に出来るのってこれくらいなので」
廊下でチーノと鉢合いお互いにニコニコと笑う
チーノ「Aはどうなん?」
ヴェル「お疲れなのかぐっすり眠っていましたのでお掃除と治療だけさせて頂いたんです」
チーノ「あーなるほどありがとうな。
まぁなんや、怪我を差し置いてもヴェル君は有能じゃないっすか。お疲れさん!」
チーノがヴェルの肩を優しく叩き歩きだした
ヴェルはチーノに一礼を少し歩いた所で少し振り向きチーノを睨み付けた
ヴェル「チッ・・・害虫が」
ヴェルは少し頭を左右に振りAの事で頭を一杯にしながら通常勤務に戻った
1つの視線に気付かずに
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たぴくん - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2022年9月17日 21時) (レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます!とても続きが気になります!更新頑張ってください! (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです!他の作品も全て読まさせてもらいました!無理はしない範囲でいいので頑張ってください!応援しています! (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春よこーいw | 作成日時:2022年7月6日 3時