私はまだ生きています

軍団は ページ48

ショッピ「本気なんすか大先生」

鬱「ん？もちろん本気やよ」

チーム「こんなのってあんまりですよっ」

鬱の自室へ乗り込んだチーノとショッピは鬱から事情を説明されフリーズしていたがチーノが膝をついて泣き出した

チーノ「やっとや、やっと幸せになれるのにまだ大人にすらなってないのに！なんで？なんでやぁ」

ショッピ「なんでもクソもないやろ、俺達のせいや。現実みたら分かるやろ」

チーノ「知っとる・・・分かっとるわ！ショッピのアホ」

鬱「僕は・・・いやっ」

黙っていた鬱に2人が目を向けると鬱も真剣な顔をした

鬱「俺は俺達のせいとは思わんよ」

ショッピ「なんすか？責任逃れっすか？」

鬱「いや？確かに俺らも悪い、せやけど」

言い終わる前にチーノが鬱の胸倉を掴み上げ鬱の足が地面から軽く浮いた

チーノ「言いたい事はそれだけですか」

ショッピ「おいチーノ！」

チーノ「止めんなショッピ！大先生はAが悪いって言いたいんすか？俺達が・・・大人が勝手に決めて勝手にやって選択する権利すら無かったAか悪いって言いたいんすか！」

鬱「ちゃうよ」

チーノ「なら、なんなんすか！何が言いたいんですか！」

鬱「Aはシッマもそうやけど俺達が大好きなんよ。だから俺達が自分達のせいでって自分責めちゃダメなんよ」

チーノ「え？す・・・・き？」

ショッピ「とりあえずチーノは大先生離したり
まぁそれにしては俺達への思いやりは無しっすよね。１番堪えてるのぺ神でしょ？その次に大先生」

チーノが手を離すと鬱はケラケラ笑いながらキッチリ締めていたネクタイを緩めた

鬱「俺は全然大丈夫なんやけど、しんぺいさんはエグいくらい辛いはずやで、死に物狂いで治療法探しとったんやから」

チーノ「なら、ぺ神はまだ諦めてないんすね」

鬱「おん、でもAからの最初で最後のワガママやで？俺は叶えてやりたいだけよ」

チーノ「あんまりやでA？俺の気持ちも少しは汲んでやぁ」

鬱「Aにも汲んでやりたい気持ちはあると思うで？でもそれ以上に今のコネシマが見てられなかったんやろ」

ショッピ「どっかのおとぎ話に出てくるヒーローか魔女、或いは妖精にでもなる気なんすかね」

チーノ「こんなの自己犠牲の魔女もヒーローも妖精さんもいややぁA・・・」

鬱「・・・どうなんやろね」

【いや、多分立派なヴィランやで】

喉まで出掛かった言葉を飲み込み

鬱は憂いを帯びた目で辛そうに


悲しそうに笑った

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