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狐と鬼は ページ47

オスマン「多分もう長くないめう」

ひとらん「・・・そうだね」

秘密のお茶会の最中オスマンが呟くとひとらんも目を閉じた

ひとらん「Aは、こんな人生で良かったなんて思わないよね。恨まれてるよ俺達」

オスマン「俺はそうおもわんなぁ」

ひとらん「なんで?」

おっとりとした口調のまま瞳を開くオスマンと辛そうな顔をしてびっくりしているひとらん

オスマン「Aからキツイとも俺等を恨むとも言われとらんもん。なんならこんな事思い付く辺り絶対に恨まれては無い・・・めう」

ひとらん「でも、なんでAはこんな事したいんだろう。誰も幸せになれないのに」

オスマン「誰も幸せになれないのは元から決定事項めう。Aなりにコネシマを思っての事やろ」

ひとらん「心無いってイジられてるけど情は深いからねコネちゃんは」

オスマン「考えて考えまくった結果1番大切だからこそ壊したく無かったんやろうな」

ひとらん「何を犠牲にしても絶対に守って?守れてないよ、こんなの」

オスマン「でも否定出来ないやろ?Aは強い子やから俺らがどういう反応しても曲げないで」

ひとらん「分かってるよ。すごく頑張りやさんで頑固で幸せの定義がすっごく低い可愛い子」

オスマン「ふー、長年枢機卿だの外交官だのやってるけどやっぱり身内が死ぬのは慣れないめう」

ひとらん「慣れなくて良いと思うよ。俺も敵を殺したり食肉の動物の最後を看取ったりするけど慣れないから」

「そっかぁ」と抜けたような返事をしたオスマンは瞳を閉じて悲しそうに笑いながらカップケーキに齧りつく

ひとらん「色んな骸の山の上に俺等はずっと座って罪を重ね続ける運命なのかな」

オスマン「らんちゃんから運命とか聞けると思わなかっためう。でもまぁいつか終わりは来るから、俺はその時が来るまでは続けるめう」

ひとらん「俺もだよマンちゃん」

2人が口をつけた紅茶は味が全くせず温かい紅茶が入っていたティーポットもすでに冷えきっていた

オスマン ひとらん「「でも、もし叶うなら」」

オスマン「あの親子が」

ひとらん「あの2人が」

オスマン ひとらん「「しっかり納得出来る幸せな時間を」」

2人は声が重なった事に驚きつつ一緒にクスッと笑い同時にカップの紅茶を飲み干した

軍団は→←生きる



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たぴくん - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2022年9月17日 21時) (レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます!とても続きが気になります!更新頑張ってください! (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです!他の作品も全て読まさせてもらいました!無理はしない範囲でいいので頑張ってください!応援しています! (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春よこーいw | 作成日時:2022年7月6日 3時

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