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なにもしない ページ3

エーミール目線

コネシマさんの様子からして何かあったのではと思いあの子が入れられた部屋へ行くと手足が拘束されていて苦しそうに息をしていた

エーミール「大丈夫ですか?」

首を傾げて聞くとこの子は私の真似をしているのか同じく首を傾げる

エーミール「少し触りますよ」

目に見えるアザや切り傷、打撲痕等を軽く触ると
折れている場所は無い物の酷い傷ばかりだった

エーミール「可哀想に」

きっとあの女もロクに育てて来なかったのでしょうね

エーミール「言葉は分かりますか?」

この子は何も言わずじっとこちらを見つめる虚ろな瞳

エーミール「とりあえず拘束は外しますね」

ゆっくり拘束具を外すと自分の両手両足を見て部屋の隅へ這いずって行き体を極限まで丸め縮こまっていた

エーミール「なにもしませんよ」

本当になにもする気は無い

私がしたかったのはただのお節介

エーミール「お母様はお好きですか?」

返事はない

きっと言葉をまだ理解してないのだろう

エーミール「うーん、どうしましょう。
あっ!宜しければコレをどうぞ」

なんとなくポケットに入っていたビ〇コをあの子の近くに置くとまたじっと見つめるだけ

エーミール「食べ物ですよ。って言ってもお菓子ですけど宜しければどうぞ」

少し警戒が緩んだのかビ〇コに小さな手を伸ばし両手で軽く握っていた

エーミール「1つしかありませんけど、美味しいですよ」

袋を開けようともせず今度は此方に目を向けて首を傾げる

エーミール「1度下さい。開けて差し上げま・・・」

言葉を言い終わる前に現れたのはシャオロンさんで一気に背筋が凍った

シャオロン「こんな所におったん?エミさん
グルッペンが呼んどった」

不味い、非常に不味い
シャオロンさんはあの女を大先生並みに嫌っている
この子をどうするか全く分からない

シャオロン「あー、とりあえずいってき?俺がコイツ見とくから」

エーミール「は・・・い。そうします」

シャオロンさんの冷たい声に威圧され部屋から出るとゴンッ!と重い音が部屋の中から聞こえた

すみません、すみませんっ!

私には

貴女を守れるほどの勇気も

無関係な貴女を侮辱する勇気もありません

中立を維持したかったですが傍観者側に行かせて頂きます

エーミール「本当にっすみません」

そして私は下を向かないようにしながらグルッペンさんの元へ向かった

サンドバッグ→←うるさい



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たぴくん - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2022年9月17日 21時) (レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます!とても続きが気になります!更新頑張ってください! (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです!他の作品も全て読まさせてもらいました!無理はしない範囲でいいので頑張ってください!応援しています! (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春よこーいw | 作成日時:2022年7月6日 3時

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