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食 ※嫌な表現あり ページ17

ひとらん目線

家畜達の世話を終わらせ畑を耕しているとAが見えた

ひとらん「またか」

Aは城の中でエーミールとチーノの頼みを聞き終わると飼育小屋の裏のジメジメした所で時間を潰す

いつもは声を掛けたりはしないのに

ひとらん「そんな所に居るくらいなら手伝ってよ」

うつ向いていた顔をあげて首を傾げるAの手を引き日の当たる畑へ連れ出し手にスコップと水菜を持たせる

ひとらん「発芽したばっかの時はデリケートだから直射日光は避けてたんだけどそれくらい育てば大丈夫だろうから植え替えるの」

俺はスコップで小さく穴を掘り水菜を植え替えているがAはまだ分かっていないのか棒立ち

ひとらん「こんな風に少し穴を掘って植えるの。そんで横に土を軽くかけて、簡単でしょ」

そう言うとゆっくり作業をし出したので少し見ていたが問題も無さそうなので自分の作業を続けた

ひとらん「ふぅ、そろそろ終わるよA・・・A?」

Aに任せた作業は終わっているのにスコップ片手に背中を丸めているのに気付いて肩を叩くとこちらを見たAにゾッとした

Aのカサカサで切れて血が出ている唇からウネウネと逃げようとするミミズと顔についていた土

Aの手元を見ればまだ何匹かスコップの上におり

それを土の中に戻しAの口からミミズを引き抜こうとしたがそれも虚しくAの口の中に消えていった

ひとらん「なんで食べたの」

一言も喋らない

ひとらん「ッ!」

バチンッ!

Aにイラついて頬を叩いてしまった

ひとらん「早く答えなよ!言葉は分かるんでしょ!」

土の上に座り黙り込んでいるAに俺は・・・

チーノ「そこまで!」

肩で息をして走ってきたであろうチーノが俺とAの間に立った

チーノ「はっ・・・はぁ、何があったん?A」

『食べた』

チーノ「え?」

ひとらん「Aがミミズを食べたんだよ、洗いもしないでそのまま。そもそも食べ物じゃないのに」

チーノ「なるほど、ダメやろ?A」

チーノが軽く注意するとAはコクンと頷いたが同時にキューッと小さな腹の虫が鳴いた

チーノ「あーなるほど。またコネさん渡してくれなかったんやね」

フード越しにAの頭を撫でたチーノが言うには母親の元では食事とかないので普通にミミズや生ゴミ、野菜の切れはし等を食べていたと説明された

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たぴくん - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2022年9月17日 21時) (レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます!とても続きが気になります!更新頑張ってください! (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです!他の作品も全て読まさせてもらいました!無理はしない範囲でいいので頑張ってください!応援しています! (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春よこーいw | 作成日時:2022年7月6日 3時

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