私はまだ生きています

続き ページ15

何年たとうがきっと皆は変わらない

皆はまだAと向き合おうともしなければ気に求めてないから

「もう少しの辛抱」ここへ来る前からAに呪いのように言い続けてきた言葉

Aには時間がない

分かっとる

Aが死んでしまう

そんなんわかっとる！

チーノ「でも、どうせいっちゅうねん」

俺には何も出来ないんよ

俺じゃあAを助けてやれないんっすよ

エミさんよりも他の誰よりも弱いから・・・卑怯に騙して手玉に取るしか出来ない俺には


チーノ「何も・・・出来ないんすよ」

扉を開けたらもうAの為には泣けない

一歩踏み出してしまえば俺はただのチーノから我々国幹部のチーノに変わらなくちゃいけない

そう思えば思うほどあと一歩が踏み出せない

きっとAは何か病気に掛かっている

早くちゃんとした治療をさせてあげなくては・・・でもぺ神に言った所で入院できないんじゃあ治療の意味がない

ロボロ「いつまでそこにおんねん。会議やぞチーノ」

インカムから聞こえるロボロさんの声でやっとドアノブを握った

チーノ「すぐいきまーす」

Aに関するすべての思考に蓋をして扉を開けた

Aの事は会議が終わったら考えよう

会議が終わったら、書類して、そのあとAの事を考えよう

Aの事がどんどん後回しになっていく

あぁこんなんじゃ俺も

チーノ「皆と変わらないですね」

足を踏み出して、Aへの全ての思考に蓋をしてか鍵を掛け

笑顔で会議へ向かった

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