続き ※最近注意ばっかだな注意 ページ13
ヴェルはAの牢に入るや否や吐瀉物や汚物を綺麗に掃除をしてAの近くに膝をついた
ヴェル「こんにちはAちゃん、最近来れなくてごめんね」
今度は傷口に粉?を振り掛けた
トントン「それ、なんなん?」
ヴェル「虫を体の外に出す薬ですよ。これのお陰かもうほとんど出てきませんけど」
笑みを浮かべながら的確に処置をするヴェルにほんの少しだが不信感が湧いた
トントン「いつも君が治療しとるん?ペ神やと思っとったけど」
ヴェル「しんぺい神様からお薬や湿布を貰ってから来ることもありますが基本僕の勝手で治療してますね」
次に膿を綺麗に拭い傷口に塗り薬を塗り肩の傷を縫い合わせた
トントン「医療知識、あるんか?」
ヴェル「まぁ応急措置くらいなら、後は勉強中です」
俺と話ながらも的確に処置をするヴェルを見ていると居たたまれない気持ちになりハンカチをスッとポケットへ突っ込みただ見つめていた
体が全く動かんかったんや
ヴェルがAの鼻を少し触るとすぐに顔をしかめるのでなんとなくどうした?と聞けば鼻が折れてると返ってきた
当の本人はと言うと痛みに耐える表情もなく袋の中身を食べていた
トントン「Aはもう痛覚が無いんか?」
ヴェル「いえ?小さな針の麻酔をしているだけですよ?ほら!」
ヴェルの手のひらには2本小さな針が設置されており手首に細いチューブが見えた
ヴェル曰く麻酔を普通に持ってくるのは不可能だから必要最低限の量を滅菌した容器に入れてチューブを通し手に付けた針から流しているのだと
トントン「よく・・・手当てしようと思えるな。俺が言うのもアレやけど味方もおらんのに」
ヴェル「Aちゃんは僕の天使なんです」
俺はこの時のヴェルに寒気が止まらなかった
心の底から惚れているのだろうと熱に浮かれた様な瞳には独占欲と歪んだ泥々の愛情が見えたから
無意識に粛清剣に手を伸ばしていて、それに気付いたヴェルは少し慌てながらも弁解し処置を終わらせると注射器を取り出しAの手首に3本刺した
トントン「?!流石に医者やないのにそれはアカンやろ!」
ヴェル「その医者が誰もやってくれないんだから仕方ないじゃないですか」
ニコニコ笑いながら反論するヴェルはすぐにAに向き合うと少し頭を撫でて
俺にまた敬礼をして出ていった
当の俺はいつ帰ってきたのかわからない
気が付いたら執務室の机の前に座っていて書類が終わって、ベッドに倒れ込んでいた
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たぴくん - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2022年9月17日 21時) (レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます!とても続きが気になります!更新頑張ってください! (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです!他の作品も全て読まさせてもらいました!無理はしない範囲でいいので頑張ってください!応援しています! (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春よこーいw | 作成日時:2022年7月6日 3時