カレカノごっこ4【梅原裕一郎】

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父「この度は我が娘の婚約発表会にお集まり頂き誠に感謝致します」








きちっとしたパーティドレスに身を包み広い会場で事が早く終わるのをじっと待っていた







「Aちゃんしばらく見無い間に随分綺麗になったねえ」


貴方「いえ、全然です」









お父さんの会社の関係者の人達に愛想笑いをしつつ何とかこの場を乗り過ごしていた
早く帰りたい









「関谷くんが会社を継ぐなら社長も安心だろうな」


関谷「期待に添えられるよう頑張ります」


「2人ともとてもお似合いだわ」


関谷「ありがとうございます」


貴方「…」









そんな言葉、ちっとも嬉しくない
早く終わらないかな…


その時会場の扉が開いてその場にいた全員の視線が集まった









貴方「！」








そこにいた人物を見て目を見開かせた


裕一郎くん…なんでここに


見知らぬ人が突然来た事に会場がざわつき始めた時父が声を上げた









父「ここは君が来るような所じゃない。今すぐ帰れ！」









裕一郎くんはそんな父の言葉に一切耳を傾けず優しい表情で私に手を差し伸べた
まるであの時みたいに


そしてゆっくりと口を開いた









貴方「…！」









" あ い し て る "








口の動きで何を言ったのか理解した瞬間自然と体が動き裕一郎くんに飛びついた



今までにないくらい強く抱きしめると裕一郎くんもそれに応えるかのように私を強く抱きしめた

そして視線が合うと大勢の人がいる事も忘れて唇を重ねた









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