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亮平side
急に彼女に嫌いと言われ、
動揺が隠しきれないまま、
Aの部屋へ向かう。
「A？」
彼女は、ソファの上に膝を抱えて
顔を埋めて座っていた。
A「もう嫌いだから…
来ないでって言ったのに」
俺の方を見ずに、そう言うAを見て、焦った。
「どうした？」
A「別に…」
付き合って5年以上経つけど
こんなAを見るのは初めてだった。
「俺なんかしたかな？」
A「……ごめん…ヤキモチ妬いちゃった…」
「えっ…！？」
A「亮平くんがずっと
女の人と楽しそうに喋ってて
聞いてるの辛かったの。
ごめん…おとなげなくて」
「まじ？！」
A「ねぇ、なんでそんな嬉しそうなの？」
「だって、初めてじゃん！！！！！
Aがそんな事言ってくれるの！
えっ…やばい」
A「なんでそんな喜んでんの？！」
「これは嬉しすぎる、、、」
A「もぉー！」
「うわぁ…俺いまヤバいかも。
ココ最近の中で1番嬉しいかも、、どうしよう」
A「なんでよ(笑)」
「ヤキモチ妬いてくれたんだ。
めちゃくちゃ嬉しいわ。
だってさ、いっつも俺ばっかだったじゃん？
Aってそう言うのあんまり気にしないのかと
思ってたし、新鮮！」
A「だって亮平くん私と話す時より
さっき楽しそうだったもん、、」
「そう？勉強の話だったからかな？」
A「知らない。私に聞かないでよ」
「ごめんごめん(笑)A〜？
でも嫌いって言うのは嘘だよね？」
A「また同じことがあったら次は嫌いになるかも」
「嫉妬してほしいからやっちゃうかも」
A「最低…」
「うそうそ(笑)」
A「でも、それも仕事だし、
仕方ないのはわかってるから
私が居ない時にやって。
今日は久しぶりに会えたのに
放置されたのが嫌だったの。」
「わかった。ごめんね？」
A「もぉいいよ。こっちこそごめん。
嫌いとか言って。嘘だから」
「わかってる」
A「なんかムカつくー」
「ハハハ」
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作者名：花祭司 | 作成日時：2021年10月20日 0時
