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やってきたのは非常階段。
ここ、誰も来ないし、リフレッシュにはちょうどいいからよく使ってる。
優太はジンに目をつけたのか、着いてこなかった。
私はひとりが好きで。
みんなでワイワイするのも楽しいけど、ひとりでボーッとする時間も必要だから、
よくここで飲み物飲みながら休憩してる。
青い空を見上げて、
あ、飛行機雲できてるな、なんて思いながら、
目を閉じる。
ガチャってドアが開く音がして、
慌てて振り向くと、
全然知らない顔で。
一気に怖くなる。
「.....誰ですか?」
「それはこっちのセリフ」
「私は、ここの社員です」
「さぼり?」
「んな!休憩です!」
まだ始業時間からちょっとしか時間経ってないやんって私の隣まで歩いてきた男の人はそのまま腰を下ろして、
「なんの仕事してる人?メイク?」
って、私の顔をじっと見ながら聞いてくる。
「プランナーです」
「ほーん、じゃあ俺の顔と名前覚えてな、平野紫耀」
「あなたは、だれ?」
「研修でここ来ることになったから下見。いつもはホテルのチャペルでプランナーしてる」
下見でなんで非常階段なんて来てるの、って
そもそも名前は?どこのホテル?って
聞きたいことはいっぱいあったけど、
人見知りが発動して全然聞けない。
「おねーさん、名前は?てかおねーさんって歳じゃないか。俺より若い?」
「Aです」
あえて、苗字は伝えなかった。
だって、なんか怪しくて怖かったけど、
同じ職場にいることになるなら嘘はつけないから。
「Aちゃんね、何歳?」
「女性に歳聞いたらいけないんですよ」
「まだ年齢気にする歳ちゃうやろ」
「じゃあ当ててください」
「15」
「は?」
「こわ!何その怖い顔!」
やって、見た目15歳やで?相当童顔やで?
って、人の気にしてることをめっちゃ行ってくるから、
ちょっと怒った口調で、年齢を伝えることにした。
「21歳です」
「え、同い年やん、え?絶対歳下やと思ったわ〜」
よろしくな!って手を握られてブンブンされて、
俺帰るわ〜って戻ってったから、
なんとなく居心地が悪くなって、
デスクにもどることにした。
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涼杜兄妹(プロフ) - 岸くんの小説初読みがとても素晴らしい作品で、2人だけの結婚式のところめっちゃ泣きました。今後平野くんでどうなるのか楽しみです!応援しています! (2019年4月26日 23時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。読んでいると自分がこの作品の中に入り込んでいくようなもので、岸さんの設定もあり、何度か涙してしまう部分がありました。平野さんとの本編がとても楽しみです。ひとつのドラマのように見れたこの作品がとても好きです。 (2019年4月6日 5時) (レス) id: e8afa57bf5 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。本編があるなんて楽しみです。 (2019年4月1日 2時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - めっちゃめっちゃ本編楽しみです!私は岸くんが一番すきなので、岸くんの話を読めてホントに良かったです!更新頑張って下さい♪心から応援してます!!! (2019年3月31日 23時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
光彩 - 初めまして。岸くん押しなので気になり読ませていただきました。すごく面白かったです。岸くんが消えてしまってさみしいですが、彼の願い通りヒロインと紫耀くんが幸せになれたら嬉しいです。本編も楽しみにしています。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 44ed791076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベリナ | 作成日時:2019年3月4日 18時