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次の日が休みだからって飲みすぎるもんじゃない。
朝、いや朝かどうかもわかんないけど、
目を開けたら見たことの無い天井が見えて、
隣に人の気配。
恐ろしくて目を開けれないけど、
モゾモゾ動いて自分が服を着ているかどうか確認する。
.....よかった、来てる。
「んん.....起きたん?」
「うわあ!!!」
「朝からうるさ.....記憶ある?」
「.....あるっちゃある」
車乗せたらAちゃんすぐ寝てもーたからさ、
家知らんし、俺ん家連れてくるしかなかってん。
あ、手は出してないから安心してな!
と、広いベッドの上で正座してる私に教えてくれた。
「ねえ、なんであそこにいたの」
「知らんわ。俺の夢の中でAちゃんがここに来て!って言うてん。深夜なのに目覚めちゃったしきになってしゃーないから行ってみたらベロベロなってるし」
「なにそれ」
「とりあえず、怒られることはしてないから!」
「いやむしろご迷惑おかけしましたごめんなさい」
くそう。
お酒の失敗が初めてだから、
この後どうしたらいいのかわかんない。
とりあえず帰るか。
「ええっと、今度お礼するから今日は帰ります」
「お礼してくれんの?」
「まあ、迷惑かけたし」
「ほんなら連絡無視するのやめてな〜」
「あっ」
そうだ、こいつのラインブロックしてたんだ。
そう言えば私こいつのこと嫌いだったんだ。
うわあ、やらかした。
「お礼かあ、じゃあ今度Aちゃんの手料理食べさせてな〜」
「やだ」
「なんで!」
「家になんてあげないし」
「俺ん家来る?」
「行かない」
「お礼する気ないやん!」
「やだよ!」
「別に俺Aちゃんに手出すほど女に困ってないけど」
まあそうだろうな。ムカつくけど。
「帰る」
「待って、送るから」
「いい」
「俺も休みだから気にしなくていいよ」
半強制的に、高そうな車に乗せられ、
昨日と同じ甘い匂いの車内で、
平野紫耀がべらべらなんか喋ってるのを聞き流しながら、
家に送ってもらって、
ようやくそこで優太の存在を思い出した。
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涼杜兄妹(プロフ) - 岸くんの小説初読みがとても素晴らしい作品で、2人だけの結婚式のところめっちゃ泣きました。今後平野くんでどうなるのか楽しみです!応援しています! (2019年4月26日 23時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。読んでいると自分がこの作品の中に入り込んでいくようなもので、岸さんの設定もあり、何度か涙してしまう部分がありました。平野さんとの本編がとても楽しみです。ひとつのドラマのように見れたこの作品がとても好きです。 (2019年4月6日 5時) (レス) id: e8afa57bf5 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。本編があるなんて楽しみです。 (2019年4月1日 2時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - めっちゃめっちゃ本編楽しみです!私は岸くんが一番すきなので、岸くんの話を読めてホントに良かったです!更新頑張って下さい♪心から応援してます!!! (2019年3月31日 23時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
光彩 - 初めまして。岸くん押しなので気になり読ませていただきました。すごく面白かったです。岸くんが消えてしまってさみしいですが、彼の願い通りヒロインと紫耀くんが幸せになれたら嬉しいです。本編も楽しみにしています。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 44ed791076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベリナ | 作成日時:2019年3月4日 18時