〇03 ページ3
.
「まあ、俺死んでるじゃん?」
「うん」
「でも、ずっとAのそばにいたんだよ、」
「どういうこと?天国に行かないの?」
「なんつーか、俺自身もAのこと気がかりで成仏できないし、Aがあまりにも俺のこと好きすぎるから......その、縛られてるっつーか、」
「え?」
「だから、現状!俺はAから離れられないの!」
高校時代、ずっと付き合ってた優太は、
私が専門学生になって、優太は就職して、
すぐ事故で死んだ。
交差点で小さい子が赤信号を渡っていたのを庇って、トラックにひかれた。
即死だったらしい。
「ずっと傍にいてくれたの?」
「おう、だから毎晩お前が泣いてるの見て、俺も泣いてたっ」
「え?!」
「お前どんだけ俺の事好きなんだよ!もう3年経つんだぞ!!」
「あっ、なんで急に現れたの?」
「.....それがさ、お前、そろそろ運命の人と出会うらしいんだわ。」
「え?」
「だから、そろそろ俺離れしないとまずいなって管理人が判断して、俺姿見せれるようになった!」
優太の言ってる意味が、よくわかんないけど、
つまりは、
優太はずっと傍で苦しんでる私を見てきて、
自分から卒業させるために姿を見せたってことか。
「そんなの無理っ!」
「はっ?ちょ、泣くなよ!」
「優太が運命の人だもんっ」
「それが、悔しいことに違うみたいなんすよね〜〜」
「誰?その管理人ってやつ!」
「管理人は俺も声しかしらないからわかんねえ!」
優太しか私にはいないと思って、
恋愛なんて全くしてこなかった。
そもそも、人を好きになったのも優太が初めてで、
優太以外に好きになれる人なんて、私にはいない。
「優太は、運命の人知ってるの?」
「顔だけ、知ってるけどまだAの周りにはいない」
「.....優太じゃなきゃダメだもん」
「そんな可愛いこと言ってもダメだからね!」
Aが幸せになってくれないと、
俺死んでも死にきれないから!って
優しい目で私を見つめてくれる。
「とりあえず、期間限定だけど、一緒にいるから!今度は急にいなくなんないって約束する!」
「....意味わかんないし」
.
1121人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼杜兄妹(プロフ) - 岸くんの小説初読みがとても素晴らしい作品で、2人だけの結婚式のところめっちゃ泣きました。今後平野くんでどうなるのか楽しみです!応援しています! (2019年4月26日 23時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。読んでいると自分がこの作品の中に入り込んでいくようなもので、岸さんの設定もあり、何度か涙してしまう部分がありました。平野さんとの本編がとても楽しみです。ひとつのドラマのように見れたこの作品がとても好きです。 (2019年4月6日 5時) (レス) id: e8afa57bf5 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。本編があるなんて楽しみです。 (2019年4月1日 2時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - めっちゃめっちゃ本編楽しみです!私は岸くんが一番すきなので、岸くんの話を読めてホントに良かったです!更新頑張って下さい♪心から応援してます!!! (2019年3月31日 23時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
光彩 - 初めまして。岸くん押しなので気になり読ませていただきました。すごく面白かったです。岸くんが消えてしまってさみしいですが、彼の願い通りヒロインと紫耀くんが幸せになれたら嬉しいです。本編も楽しみにしています。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 44ed791076 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ベリナ | 作成日時:2019年3月4日 18時