〇19 ページ19
.
刺激的な匂いっていう表現が1番正しいだろう。
鼻に残るスパイシー。
「ああ、思い出した。それ多分エゴイストプラチナム」
「なにそれ」
「香水の銘柄。朝はそんな匂いしてなかった気がしたけど」
「ジンの気のせいだよ」
はあ、参った。
意識するとやけに鼻から離れないな、この匂い。
仕方ないからロッカーに常備している上着に着替えて、
香水は持ち歩いてないから、
ハンドクリームやらリップやら香り物を塗って。
うん、多分これで大丈夫。
その後の初顔合わせも特に問題はなく、
ジンの昔話を聞いたりして楽しかった。
このまま、ジンと私で進めていいってことで、
頑張ってサポートしようと意気込む。
「A!!なんで上着変わってんの?!」
「なんかいつもと違う匂いする....」
「え、男できた?!誰?!」
ああ、優太はあの男が来た時2回ともいなかったから、
疑問なのか。
早く帰って説明してあげようと思って、
マシンガンみたいな速度でパソコンをうち続け、
本日も定時で上がることが出来た。
「優太、私非常階段によく休憩行くんだけどさ」
「知ってるけど」
「今日そこで男の人と会って」
もらった名刺を取り出して、
匂いを嗅がせる。
「たぶん、その人の匂い移っただけ」
「匂い移るくらい近づいたわけ?」
「え、何、嫉妬?」
「そうですけど?!」
あーもう!いますぐぎゅってしてチューしまくって押し倒してそんなやつの匂い消してやりたいのに〜〜〜!
って、可愛いこと言ってジタバタしてるから、
思わず笑ってしまう。
「そいつ、かっこいいの?」
「知らん、女たらしそう」
「まじか!!引っかかるなよ!!」
「うん」
優太がその香水の匂いを嫌がるから、
さっさとシャワーを浴びて、
少し2人でのんびりする。
私はお酒なんて飲んじゃったりして。
「Aはさ、俺に似てる人いたら好きになる?」
「んー、でも次付き合うは優太と全然違う人がいいな」
「そっか、」
「まあ、いい人がいればね」
「俺さ、Aが幸せなら、嬉しいよ。悔しいけど、でも幸せになってほしい」
「うん、ありがとう」
「ごめんな.....俺が幸せにしてやりたかったんだけど」
.
1121人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼杜兄妹(プロフ) - 岸くんの小説初読みがとても素晴らしい作品で、2人だけの結婚式のところめっちゃ泣きました。今後平野くんでどうなるのか楽しみです!応援しています! (2019年4月26日 23時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。読んでいると自分がこの作品の中に入り込んでいくようなもので、岸さんの設定もあり、何度か涙してしまう部分がありました。平野さんとの本編がとても楽しみです。ひとつのドラマのように見れたこの作品がとても好きです。 (2019年4月6日 5時) (レス) id: e8afa57bf5 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。本編があるなんて楽しみです。 (2019年4月1日 2時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - めっちゃめっちゃ本編楽しみです!私は岸くんが一番すきなので、岸くんの話を読めてホントに良かったです!更新頑張って下さい♪心から応援してます!!! (2019年3月31日 23時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
光彩 - 初めまして。岸くん押しなので気になり読ませていただきました。すごく面白かったです。岸くんが消えてしまってさみしいですが、彼の願い通りヒロインと紫耀くんが幸せになれたら嬉しいです。本編も楽しみにしています。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 44ed791076 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ベリナ | 作成日時:2019年3月4日 18時