〇13 ページ13
.
「A〜、そいつも違うぞ!」
「そもそもそいつ俺よりチビじゃん!」
「だめだめ!全然だめ!」
いつのまにか私たちの前に現れた優太は、
私の隣を歩く岩橋を見るなり岩橋をディスり始めた。
うるさいな、なんて思いながらも表情には出さず、
岩橋と一緒に会議室に入る。
新作のドレスの提案をされて、
いくつか意見を出しつつ、
プランナーの中で私は下っ端だから一生懸命メモをとる。
岩橋とは席も全然遠かったし、
打ち合わせが終わっても、
手を振ってバイバイした。
打ち合わせがお昼を跨いだから、
ジンとリサはもうご飯を済ませていて、
ひとり、コンビニのパンを非常階段で食べた。
デスクワークも特になかったから、
式場の掃除をしたり、色彩の勉強をしたり、
なんとなく動いてたら、
定時になって、3人で会社を出る。
「アキの彼氏って男と飲んでも嫌がんないの?」
「んー、2人はダメだって言うけど3人はいいみたい」
「俺お前に手出すほど飢えてない」
「うざ!」
いつも飲みに行く居酒屋と、たまに行く焼き鳥屋は決まってるけど、
今日は焼肉だから、ジンが調べてくれてたみたいで、
車に私たちを乗せてカーナビを見ながら運転してくれる。
2人と会話してるのになんか静かだなって思ってたら、
そうだ、優太がいない。
優太車とか乗れないのかな?
どこいったんだろってちょっとだけ心配になりながらも、
まあどうせすぐ現れるかって思ったから、
アキの恋バナを聞きながら、
そのままお店に向かった。
注文もジンが全部適当にしてくれて、
こういうところできる男だなって思う。
ルックスもいいしスタイルもいいし、
まあモテるよね、こんなの。
まあ、優太の方がかっこいいけど。
「Aは?なんか恋バナないの?」
「ちょ、アキ」
ああ、アキは優太のこと知らないんだっけか。
ジンが、爆弾に触れた!って顔をしてるから
ちょっと面白くて、からかうことにした。
「なに、ジンめっちゃ焦るじゃん。私のこと好きなの?」
「まあ否定はしないけど」
「いや否定してよ」
.
1121人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼杜兄妹(プロフ) - 岸くんの小説初読みがとても素晴らしい作品で、2人だけの結婚式のところめっちゃ泣きました。今後平野くんでどうなるのか楽しみです!応援しています! (2019年4月26日 23時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。読んでいると自分がこの作品の中に入り込んでいくようなもので、岸さんの設定もあり、何度か涙してしまう部分がありました。平野さんとの本編がとても楽しみです。ひとつのドラマのように見れたこの作品がとても好きです。 (2019年4月6日 5時) (レス) id: e8afa57bf5 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。本編があるなんて楽しみです。 (2019年4月1日 2時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - めっちゃめっちゃ本編楽しみです!私は岸くんが一番すきなので、岸くんの話を読めてホントに良かったです!更新頑張って下さい♪心から応援してます!!! (2019年3月31日 23時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
光彩 - 初めまして。岸くん押しなので気になり読ませていただきました。すごく面白かったです。岸くんが消えてしまってさみしいですが、彼の願い通りヒロインと紫耀くんが幸せになれたら嬉しいです。本編も楽しみにしています。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 44ed791076 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ベリナ | 作成日時:2019年3月4日 18時