36万円 ページ38
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em「実は、図書室にも倉庫がありまして……」
em「随分昔の貴重な西洋の絵本などが置いてあるんですよ」
ｷﾞｨ……
「お、わぁ……すげぇ」
図書室の奥に隠れるようにあった扉を開けると、古本の匂いが立ち込める部屋
em「風通しが悪くて少し暑いかもしれないんですけど」
em「此処で少し作業してほしんです」
作業というのは掃除らしい
確かに埃がすごいし、床の至るところに本が散らばっていて少し汚い
渡されたゴミ袋と雑巾を手に、首を大きく縦に振った
em「筋肉痛が痛むようでしたら休んでもいいので」
em「できる範囲でお願いします」
「分かりました」
ニコニコ笑顔のエーミールさんは、他にやることがあるようでそそくさと部屋を出ていった
「さてと………」
改めて部屋全体を見てみると、ジ○リ映画のようなおしゃれな部屋で口角が上がる
こんな部屋で生活してみたいものだ
私の部屋と此処交換してくれないかなぁ
到底無理だとは分かっていても、そう思ってしまう
……って違う違う、本棚から掃除しないと………
「いででで………高い所は痛いから真ん中あたりからやるか………」
手を伸ばしただけなのに体の至るところから悲鳴が聞こえてきた
高い所は後回しにして、サッと出来そうな真ん中・下から掃除していく
少し擦っただけで指先が黒くなり、思わず目を細めてしまう
汚ねぇ………いつからこの部屋使ってないんだろ………
手を服で拭いて、少し湿った雑巾を埃だらけの本棚に乗せた
「スー……………」
後は左に移動するだけ
どんどん雑巾の端が黒くなっていって、後の所は埃が取れ、綺麗な木目が見えている
「うぇえ………汚っね！」
本棚の埃が取れた代わりに、雑巾がもう使い物にならないほど汚れている
きれいな手形で真っ黒になり、追い出された埃が今にも零れ落ちそうだ
慌ててゴミ袋を広げ、雑巾に付いた埃を気合で振り払う
部屋にある本棚は15、全てやる頃には雑巾が白色から完全な黒色に……
潔癖症だったら泣いて叫んでたぞ
「まぁエーミールさんの頼みだし、しょうがないか」
「………ってん？」
恐ろしさを知ったところで掃除再開しようと顔をあげると、一冊の本と目があった
題名もない、深い赤色の本
他の本には題名がついていて、全て同じ色で統一されているのに、この本だけ何かが違う
「これ………」
ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ……
「日記………？」
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miyutnk0915(プロフ) - 物語の設定がすごく好みでとってもこの作品が好きです！更新待ってます！ (5月1日 1時) (
レス) @page49 id: afb4105720 (このIDを非表示/違反報告)
ハサミ(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！いやぁ、なんか自然とそうなってましたね（笑）優しさと言われると、ま、まぁ…（（（お互い勉強頑張りましょう!!!! (2022年2月14日 23時) (レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - いつも応援します！…結局grさん以外毒入りを食べてないと思うと優しさが溢れてるのを感じる…定期テストワイもなんで頑張りましょう！ (2022年2月14日 19時) (レス) @page49 id: 35bd2a2067 (このIDを非表示/違反報告)
ハサミ(プロフ) - あるさん» 本当にごめんなさい……。ゲーム実況見ながら書いてたら主人公の名前そのまま書いちゃってました……（笑）コメント助かりました！ありがとうございます！更新頑張りますねッ！ (2022年1月30日 10時) (レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - …アヤノちゃんって誰でしたっけ…？間違えてませんかぁ！作者様!!!!あ、いつも楽しみに読んでます〜更新頑張ってください!!!! (2022年1月28日 10時) (レス) @page46 id: d7169240b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハサミ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時：2021年9月20日 9時
