psycho [TOP4] (ページ44)

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鮮血の家ページ44

「なあ、今日は家にいてくんない？」

「分かりました。」

「なんで連れてかねーの？」

「んー、今日やるのはアンサツだし誰かに報告が行くわけでもないから別にいいかなって。

今回は前払いだったしさ。」

「ふうん、そっか。」

じゃあ、待ってる間にいつもより手の込んだ料理でも作ろうか。

ガッチさんと食べたあのケーキ、私にも作れるかな。

「じゃあ、行ってくるから。」

「今日の飯は何かなあー。」

「留守番お願いね。」

「…。」

「気を付けてくださいね。」

4人が見えなくなるまで見送り、私は家に戻る。

普段は5人がいても広く感じるこの家。

私しかいないから余計に広く感じた。

テレビを点けても内容がよく分からないし、本もゆっくりしか読めないから内容があまり入ってこない。

もう、料理を作り始めてもいいかな。

キッチンに入りまずはケーキを作るための材料を取り出す。

「…これ、かな。」

自分の感じた味覚を頼りに材料を集めて、並べる。

ケーキの作り方は私の知っているものでいいだろう。

「これを、焼いて…」

全て感覚で作っているけどそれなりのものはできるだろう。

オーブンに生地を入れて焼けるのを待つ。

そうだ、文字の勉強しよう。

机に紙を広げ、ペンを手に取ったときだった。