psycho [TOP4] (ページ32)

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さて、今日は何を作ろうか。

キッチンに立ち今日の夕飯を考える。

毎日こうやってご飯を作ってるとメニューを考えることも大変なのだ。

「今日のメニュー決めた？」

入り口から顔を覗かせる牛沢さん。

「いえ、まだ決まってませんが…。」

「じゃあさ、カレーにしない？」

「カレーですか？」

そういえば最初にここに来て以降作ってないしいいかも。

でも、どうしてカレーなんだろうか。

「キヨ、カレーが好きなんだよ。

いやまあ、一番好きなのは焼肉なんだけどそんなことできないでしょ。」

「じゃあ、カレー作りますね。」

「頼むわ。んで、出来たら部屋まで持ってってやって。」

「はい。」

いまのこの感じで私が持っていってもいいのだろうか。

また変に突っかかられないといいんだけど。

カレーが完成した後、3人分のカレーを先にテーブルに置きお盆にお茶と少し多めのカレーをよそって階段を上った。

「キヨさん、Aです。

お食事お持ちしました。」

返事がない。寝てるのか？

でも食事をこのままにしておくのも嫌だし、せめて部屋の中に置いておこうかな。

ドアノブに手をかけて静かに開けると、ベッドの上で丸くなるキヨさんの姿。

「…そうだ。」

私は一度自分の部屋に戻り、紙に牛沢さんやガッチさんに教えてもらった文字を書いていく。

うん、上手にできた。

その紙をお盆に乗せて私は彼の部屋に入り、お盆を置いてすぐに部屋を出た。