psycho [TOP4] (ページ17)

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なんか、まずい気がするなあ。

「なんでも、奴らは人体改造をやってるってんだ、」

これは、確実に私のいたところの話をしてるなあ。

何でか私はそれに気づいてしまった。

微かに感じる火薬の匂いを頼りにして部屋に出た先に転がっていた銃を手に取る。

「拠点は、」

何のためらいもなく引き金を引いた私。

さっきまで喋っていた男の心臓を打ち抜いて、一瞬で動かなくなった。

男は女にもたれかかり、返り血が飛んだ女はヒステリックに声を上げる。

「Aちゃん？！何やってんの！」

驚いた顔をする牛沢さんは、そいえば血が嫌いだと言ってたっけ。

「車の音が聞こえたので、早いとこやった方がいいのかと。」

実際、とてもいいタイミングでエンジン音が聞こえてきていた。

言い訳にも使えたし、とりあえずはよかった…のか？

「まじか。じゃあ、はい。ばいばい。」

焦った牛沢さんは嫌がる女の首に注射器を刺して液体を入れた。

そして現場を写真に撮ると走り出す。

全員がそれに遅れないように後についていく。

「あー、疲れた。」

「うわ、本当に来てるじゃん。」

「よく聞こえてたなあ。」

「耳がいいんですよ。」

「ふうん。」

聞いて来たくせに興味はないんだろうな、私もそこまで入れ込んでるわけじゃないしいいんだけど。