特別番外編4−2 ページ48
【双子と悪戯 続き】
夢主Side
授業も終わり、偶然会った兄と共に大広間へ向かおうと歩いていると、急に兄の声と他の男の人の声がした。
「よし、今だ!」
「A、伏せろ!!」
兄の焦ったような声には反応せずにいられない。
私はとっさにその場にしゃがんだ。上から兄が覆いかぶさったのがわかる。
するとその直後、グシャッと音がして兄が小さく呻く声が聞こえた。
「おっと!」
「ジュンタロ!Aに当てるつもりだったのに!」
「……グリフィンドール5点減点!後ろからクソ爆弾を投げるなんて卑怯だ!それに廊下で魔法道具を利用した悪戯も禁止されているだろう!
A、大丈夫か?怪我は?」
『大丈夫、兄さんが守ってくれたおかげだよ
兄さんこそ……クソ爆弾が……』
「ああ……風呂に入って洗濯もしないと。
フレッド、ジョージ。Aに謝るんだ。僕はまだしも、Aはこの悪戯にショックを受けただろう」
「……うーん、悪かったよ」
「そうだな、悪かった」
「どうだ?A。2人と仲直り出来るか?」
『(なぜ急に仲直り?ま、いいか)
ちゃんと謝ってくれたから許す。
そうだ、仲直りの印にこのキャンディあげる!』
「なんだ、A良い奴じゃねえか!」
「有難く頂くぜ!」
双子は差し出したキャンディをなんの躊躇いもなく口に入れた。
すると、いきなり双子の肌の色が真っ赤になり、それから青になり、次は緑になり……とカラフルに光りだした。
Aが作り出した悪戯グッズである。
「な、なんだこれ!」
「おいおい、これこのキャンディのせいか!?」
『兄さんにクソ爆弾をぶつけた人をそう簡単に許すわけないでしょ。これは正当な仕返しよ』
「ちょっ、A!ダメだろうそんなことしたら!ちょっとスカッとしたけど!
解毒剤的なのは無いのか!?」
『あるよ、ほらこれ飲んで』
今度は小さな瓶に綺麗なオレンジ色の液体の入った物を飲ませる。
すると双子の髪の毛がみるみる伸びていき、しかも物凄い天然パーマになった。
こちらも解毒剤ではなくAが作った悪戯グッズだ。
「A!」
『もう私に悪戯しないことね。必ず返り討ちにしてあげるから!』
「ハリーが止めろって言った理由が分かったぜ」
「流石ジュンタロの妹だ!
この薬どうやって作ったんだ?最高じゃないか!」
この日以降、双子に悪戯グッズを作ってくれと追いかけ回される日々が続くことになる。
.
特別番外編終了!
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さん(プロフ) - coralさん» なので呪文の効く効かないだとかそういう細かい(?)所は目をつぶっていただけると幸いです。最後に、色々意見頂けて有難いのですが、今の所内容を変更する予定はありませんのでご理解頂けると嬉しいです。 (2021年3月21日 19時) (レス) id: 22b39d8ca2 (このIDを非表示/違反報告)
さん(プロフ) - coralさん» 爆破呪文は使っていますが消去呪文は使い方に迷ったので使わないことにしています。序盤でアバダケタブラを出したのは普通に温存とか全く考えていなかったからですね。二つの別の世界を無理矢理くっつけているので、私の力量ではどうにも矛盾が出来てしまいます。→ (2021年3月21日 19時) (レス) id: 22b39d8ca2 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - 自分の作品でもないのに長々と失礼致しました。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - また、アバダケダブラはそもそも対生命体の呪文ですから、他の魔法が効かない設定であればアバダケダブラも通用しないのではないでしょうか。どちらかというと守護霊呪文で身を守る方が対呪霊には良いのではないかとも思います。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - 呪力を込めて魔法を使っている、などとして爆破呪文や消失呪文を使わせたりはしないんでしょうか?アバダケダブラは最強の呪文みたいなものなので、序盤に出してしまうのではなく温存しておいた方がいいのではと思った次第です。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さん | 作成日時:2021年1月4日 15時