10 ページ11
.
もうちょい五条Side
食事を注文してから、一旦席を外して夜蛾学長に電話をしようとスマホ片手にカフェを出る。
「あ、もしもし?
…………うん、あのね、今日任務先ですっごい面白い子見つけちゃって、うちに入学させたいんだけど、今日連れてっていい?
…………え?うん、ちゃんと説明した。
その上で呪術師になることも、高専に入ることも了承してる。
…………んー、正直まだよく分からないところが多いんだよね、すごく不思議な子なんだ。
呪力はギリギリ視えるレベル、術式は使えない、呪具も持っていない。
…………ちょっと、ちゃんと最後まで聞いてよ。
彼女は、特級に近い呪霊を倒した。いとも簡単に。
…………うん、僕がこの目で確かに見たからね。間違いない、杖を振りながら呪文を唱えるだけで簡単に倒していた。
本人は魔法使いだって自称してる。
実際魔法使ってるとこも見たし。
呪霊を倒したのも術式ではなくて魔法。魔法も呪いの一種らしい。
…………わからない、彼女はまだわからないことが多すぎる。
でもまあそのへんは入学させてから少しずつ把握していけばいいだろうし、なんなら今からもう一つ任務があるからそこで何が出来て何が出来ないか軽く見させてもらうことができる。
ついでにそこで彼女のレベルも見極められる。
…………うん、彼女、だいぶイカれてる。
きっといい呪術師になるさ。
…………うん、わかった。じゃあ16時頃に着くように行く。
…………はーい、また後ほど〜」
Aのことを話すと多少学長は渋ったが、なんとか今日中に学長との面談を取り付けることができた。
断られたら少々荒っぽい手段()も致し方ないと考えていたのでよかった。
席に戻り、この後もう一つ任務がありそこで実力を見せてほしい、と言うとAは大きく頷き、ちょうど試したい魔法がたくさんある、と不敵に笑った。
それから届いた料理を食べ、食べ終わると伊地知を呼びつけ次の任務地へ向うことにした。
店から出て歩きだした時、ふとAの持つトランクが気になった。
「そのトランク重そうだよね。持とうか?」
『ああ、大丈夫。重さ軽減する魔法かけてるし、小さくしてこっちにしまえるから』
そう言うとAは杖を振りトランクを手のひらサイズにしてから黒いウエストポーチにしまった。
「便利だねー、魔法」
『便利だよー、魔法』
.
616人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さん(プロフ) - coralさん» なので呪文の効く効かないだとかそういう細かい(?)所は目をつぶっていただけると幸いです。最後に、色々意見頂けて有難いのですが、今の所内容を変更する予定はありませんのでご理解頂けると嬉しいです。 (2021年3月21日 19時) (レス) id: 22b39d8ca2 (このIDを非表示/違反報告)
さん(プロフ) - coralさん» 爆破呪文は使っていますが消去呪文は使い方に迷ったので使わないことにしています。序盤でアバダケタブラを出したのは普通に温存とか全く考えていなかったからですね。二つの別の世界を無理矢理くっつけているので、私の力量ではどうにも矛盾が出来てしまいます。→ (2021年3月21日 19時) (レス) id: 22b39d8ca2 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - 自分の作品でもないのに長々と失礼致しました。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - また、アバダケダブラはそもそも対生命体の呪文ですから、他の魔法が効かない設定であればアバダケダブラも通用しないのではないでしょうか。どちらかというと守護霊呪文で身を守る方が対呪霊には良いのではないかとも思います。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - 呪力を込めて魔法を使っている、などとして爆破呪文や消失呪文を使わせたりはしないんでしょうか?アバダケダブラは最強の呪文みたいなものなので、序盤に出してしまうのではなく温存しておいた方がいいのではと思った次第です。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さん | 作成日時:2021年1月4日 15時