Powder Snow 4 〜御曹司との恋〜

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女の子なら、誰だって憧れる。

おとぎ話の中のような お姫様に。

王子様に愛されて、幸せに暮らす お姫様に…









今年も綺麗に咲き誇った、蘭の花







胡蝶蘭
カトレア
シンビジューム
デンドロビウム






温室を彩る、美しい花たち。








寒い、さむい 冬から守ってくれる温室は、
まるでお城のよう。









「此処に居たの？」








自然と綻んでいた顔を上げ、
声のする方へ振り返ると、
そこには、ふわりと笑う彼がいた。







「おかえりなさい」




「ただいま」







目尻を細め、
歯を覗かせる笑顔は、
いつだって私の心を高鳴らせる。








「響子さんの会社、軌道に乗れそうなんだ。
直人さんに任せて正解だった。」




「そう、良かった。」








「心配かけたね、」



「いいえ、信用してましたから…、、」









ずっと、探してた場所

ずっと、ずっと 探してた人






私だけを愛してくれる、私だけの王子様。

やっと見つけた 大切な居場所。








貴方に逢えて
生まれてきた意味がわかったの。

自分の存在意義が、わかった。







貴方を支えたい。
貴方の力になりたい。

貴方の孤独を理解して 包み込みたい。
弱さも全部、受け止めて…




貴方を愛するために、
貴方に愛されるために

私は、生まれてきたの。









貴方は、私の王子様。
ずっと 長い間 探してきた、私の王子様。

優しくて、可愛い 私だけの王子様。









「A、君といられて 俺は幸せだよ。」






「これからもずっと、
貴方のお傍でいさせてください。」









跪いた王子様は、
お姫様の手を取り、そっと口付けて
微笑みながら 決まって、こう言うの。









「姫、貴女のお気に召すままに、、」









ーーFinーー

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