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哲也side
「どうして、あんなこと言ったんですか？
……そんな気もないくせに、、」
そんな気もないくせに…か、、
肯定も否定もすること無く、曖昧な笑みを健二郎に返した。
「適わないな…、哲也さんには、、
坊ちゃんを焚き付けて、
嫉妬心を煽るつもりだったんでしょう？」
「これ以上、姫の悲しむ姿は見たくないんだ。
姫が言葉に出来ないなら…、
王子様の方を 揺り動かすしかないだろ。」
……そんなこと、ないよ。
本当に、彼女をこの家から連れ出して
外国で暮らそうかな、って思ってたんだ。
この国では無理だけど、
五十嵐の力がそこまで及ばない国なら、
彼女を護れる。
彼女の笑顔を守れる。
海外を転々としながら仕事をしてきた俺なら、
独立しても やっていける自信があったから。
誰も知らない街で、彼女とふたり
新しい生活を始めてみるのも
悪くないかな、って。
………彼女が望めば、の話だけど。
『………思ってること、、
本当に、、伝えてもいいと思う？』
彼女は…望まない。
彼女の心には、剛典様しかいない。
どんなに傷ついても、泣かされてばかりで辛い想いをしても、
彼女は、剛典様との未来しか見ていない。
彼女の中に、剛典様と離れるという選択肢が存在しないならば…、
俺が、彼女のために出来ることは、
「あんな風に言えば
姫の大切さに気づくかな、って。」
彼女が幸せになるために、
剛典様の心を脅かすこと…。
彼に危機感を与え、彼女の大切さを分からせること。
失いそうになって、
ようやく大切さが 分かったりするからね。
「心配しなくても、坊ちゃんは、若奥様を
とても大事に想ってらっしゃいますよ。」
……そうだね。
剛典様もまた、
彼女との未来しか見てなかった。
彼は、とても冷静だった。
俺の挑発に乗ることなく、
お前の考えなんて、お見通し、そういったところかな？
さすがは、五十嵐の御子息。
冷静沈着。
人の上に立つ人間は、そうでなければならない。
「言ったでしょう？運命の二人だと。
あのお二人なら大丈夫です。
お小さい時から、俺が育ててきたんです。
健二郎の自慢の主人ですよ。信用して下さい。」
姫…、御自分の気持ち、素直に伝えること出来ましたか？
貴女の王子様は、とても聡明な方です。
優しすぎるところがありますが、
きっと、姫の気持ちを 受け止めてくださいますよ。
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花(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー？読み返してくれたんですね！ありがとうございます(*´▽｀*) (2017年9月13日 16時) (
レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん！いつの間に更新してたのよー！嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです！あっ！遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2016年11月19日 22時
