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「お嬢様と直人さんに 何かあるたびに、、
直人さんの仕事を 代わりに引き受けてくれたのは、、坊ちゃんなんです。

ご自分の仕事もあるのに、、何も言わず…、
寝る間もない時もありました。」






過去を思い出すかのように
広臣は、フッと睫毛を伏せる。







「シスコンで、、本当にお優しい方なんです。
昨晩、若奥様を置いて帰られたのにも、
きっと理由がおありになるはずです。」









…………。








理由、、?
そうなんだろうか?





あの人に会いに行った、
私よりあの人を優先した彼をひどいと、

自分の気持ちばかりが勝って、
そういえば彼の事情なんて 考えてなかった気がする。









「だからって、
姫ばかり我慢するのは おかしい。」








今まで口を挟むことなく、黙って話を聞いていた哲也が口を開く。







「……そうですね、、
でも、きっと坊ちゃんなら、若奥様を残して帰られたことに心を痛めておられます。」









……そう、なんだろうか、、、








入り口にいる哲也は、
足をクロスにし、腕を組んだまま
扉にもたれ掛かるようにして
下を向いていた。







いつもの穏やかな雰囲気とは違う哲也に、
その後も、なんとなく声が掛けづらかった。









広臣に施されるようにして
別荘を後にし、
車の中から見える景色に別れを告げ、
ゆっくりと後部座席に沈み込む。








彼は、 帰ってきたら なんて言うだろう…
私は、彼に どんな態度をとったらいいんだろう…






答えが見つからないまま
屋敷へと車は向かう。


















屋敷に戻ったのは、夕方。
剛典さんは まだお戻りにはなってなくて、
その代わり、、







「お帰り。Aちゃん…」





お義兄さんが待っていた。









「僕と少し話そうか。」


「………、」







柔らかな表情と、優しいトーンで
普段は誰も使うことのないゲストルームへと
私を招き入れた。








お義兄さんは知ってるんだ、、


昨晩、剛典さんが別荘から ひとり帰ったことも、
剛典さんが今、何処にいるかも…、





そして、、
剛典さんと、彼女の関係も…、、、









お義兄さんの口から
どんな言葉が飛び出すのか、
私は緊張しながら、お義兄さんに施されるまま
ソファーへと腰を下ろした。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー?読み返してくれたんですね!ありがとうございます(*´▽`*) (2017年9月13日 16時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん!いつの間に更新してたのよー!嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです!あっ!遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年11月19日 22時

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