全ては貴方の所為で[ 💜 ] / kae ページ42
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─── 全ては貴方の為に[💙]より
妹が変死体で発見されてから、2ヶ月が経った。最初は過熱していた報道や世間の興味も次第に薄れていた
「ここか………」
ふぅ、とひとつ息を吐いてチャイムを押すが、返答はない。鍵が掛かったドアノブを回してみても、ガチャガチャと音がするだけ。
「‥‥…いねぇの、か」
そんな時、エレベーターから降りてきた気配が俺の横から近づいてくる。ふと視線を向けると可愛らしい女性が不安そうな表情で。俺の顔を見てすぐ、びくん、と肩を揺らした
『っ、あの……』
「あ、すいません。邪魔ですよね」
『い、いえ…違うんです、あの…その部屋に何か用ですか？』
「え！あ…そうなんです。こちらに渡辺翔太さんという方がお住まいだと聞いて…」
『………失礼ですが、貴方は？』
「深澤辰哉といいます。渡辺さんにお話を聞きたいんです。………妹の件で」
『妹さん………も、もしかして、』
「何かご存じなんですか！？」
『……えっと……ここではあれです。中で話しましょう』
「え、！中って、」
『………私、AAといいます。
……翔太くんとお付き合いしてるんです』
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『どうぞ』
「すいません。お構いなく」
丁寧な所作で出された冷たい麦茶をひと口飲んだ。ダイニングテーブルを挟んで腰掛けた彼女はゆっくりとこちらを見た
『翔太くんは………暫く帰ってきてません』
「っ、！………それは、いつ頃から？」
『もう2ヶ月になります。……あの事件のニュースの後、会社もしらないうちに辞めてたみたいです。ここに来た警察の方にも同じことを伝えました』
「……そうですか」
『………私、信じてます……あの優しい雰囲気の翔太くんが……人を手にかけるなんて、出来るわけないんです！』
唇を噛んで涙を堪えている彼女に、俺はただ俯くことしかできなかった
『………深澤さんは……翔太くんが犯人だと思ってるんですよね？』
「………いや、もちろんその気持ちはゼロではないですけど………」
『……？』
「素直に聞いてみたくて、あいつの事。渡辺さんの前ではどんな女性だったのか。ちゃんと恋する女性で居られた瞬間があったのかって」
不意に悲しそうにする彼女を前に、何故か違和感を得ていた。それは妹に似ている何かを感じたから。だからこそ自然に俺は記憶を辿っていた
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kae(プロフ) - 紫陽花さん» 紫陽花様、有難いお言葉感謝です😭怪しい彼氏も読んでいただけたのですね！嬉しい…似ているなんて本当に光栄な限りです。はるのちゃんは永遠に憧れの存在です。好き同士だと似てくるんでしょうか？😂こちらこそ読んでくださってありがとうございます！！ (2022年8月25日 23時) (
レス) id: ae2feaf230 (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - ユッピンさん» ユッピン様〜！嬉しいコメントありがとうございます！実は私もまたさせていただけるなら…と期待しつつ🙏悪女について沢山の捉え方とストーリーをご提供できて楽しく書かせていただきました！ユッピン様の応援あってこそです。これからもよろしくお願いします！ (2022年8月25日 23時) (レス) id: ae2feaf230 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - 紫陽花さん» 紫陽花様、第1弾の方も読んで下さり有難うございます🙇ぜひ今後ともかえちゃん、そしてはるのの執筆活動を応援して頂けるとすごく嬉しいです☺️またお会いできますように…！！ (2022年8月25日 23時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - ユッピンさん» ユッピン様、こちらにも感想を送って下さり有難うございます🙇😂私もコラボを受け入れてくれたかえちゃんには本当に感謝しています😢読んで下さったユッピン様にも、勿論多大なる感謝です🙇いつも素敵なコメントを本当に有難うございます…！ (2022年8月25日 22時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 完結お疲れ様でした。怪しい彼氏に続いて今作も最高でした。共同制作なのに作風が似ていて、とても読みやすくて楽しませていただきました。素敵な作品をありがとうございました。今後もお二方の作品楽しみにしています！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 990636348e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
x他1人 | 作成日時：2022年8月10日 21時
