39話 ページ49
私は紫の珠を
強く強く願うように握る
お爺様‥私に勇気をください
天に願いをかける
そして、強く真っ直ぐ見つめる先は
三日月さん
『お願いします、私を
行かせてください』
「駄目だ、何度聞いても
俺の答えは同じだ」
『私も‥
私も何度、断られても
同じ答えで返します!
私はもう一度、行きます』
「頑固な‥」
『それは三日月さんも同じではないですか
私を信じてくれませんか?』
「‥‥‥」
『‥‥‥』
目を逸らした三日月さん
私を思うことの反対とわかってる
だからこそ
この気持ちはすごく嬉しい
ありがとうございます
そう言って、三日月さんに
微笑めば
目をぱちぱちしていた
三日月さんはお優しいですね
私の事を心配してくれて
そのお気持ちすごく
嬉しいです
そう言えば、三日月さんが
目を逸らした
『私、迎えに行きたいです
我儘ってわかってます
心配ばっかりかけて
駄目な子ってわかってます
でも、私は
自分の決めた事は曲げたくないです』
「‥‥‥」
『それにこうして
我儘を言えるのは
三日月さんだからですよ?』
「‥‥ずるいな、桔梗は‥」
『すみません』
目を逸らしていた三日月さんが
私を見つめてくる
俺の負けか‥少し悲しそうに
微笑みそう言う
良い、桔梗の思った通りに
ゆけば良い
大きな手で撫でられる頬
私は、目を閉じその手を感じるように
頷いた
約束してくれ、桔梗
ちゃんとここに戻ってくると
‥俺の元に戻ってくると
そう、言ってくれ
空いてる三日月さんの手を掴み
私は、はい、お約束しますと
微笑み言った
「じゃぁ行ってくるぜ」
『薬研、ありがとう』
「何言ってる
大将一人、行かせれる訳ねぇだろうが」
『うん
‥薬研』
「ん?」
『これを』
「これ‥」
『御守り
貴方をきっと護ってくれる
物吉様の世界はたくさんの《幸せ》で
溢れてるから‥』
ネックレスとして下げていた
紫の珠を、薬研の首に下げる
物吉様の領域に
連れて行けるのは一振
近侍の薬研がお供してくれる事になった
薬研の意識が食べられないように
兄弟を亡くした貴方には
あの世界はきっと辛いから
少しでも護ってくれるように
お願い、薬研の事を護って‥
紫の珠にそっと霊力を込めた
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ベスくん(プロフ) - 瑠璃さん、ハマってしまいました、なんと言うことでしょう、ずっとシャンパンゴールドが頭から抜けません(笑) 本のことは知りませんでした!なにぶん、ハマったの最近なんです! (2019年6月21日 1時) (レス) id: fe5bc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ヒプノシスマイクハマりました?私は麻天狼派です!6月25に麻天狼とポッセ、B,BとMTCの本が発売、すでにTDDの本が発売されてます知ってたらすいません (2019年6月20日 19時) (レス) id: dab8dcba5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年6月8日 23時