検索窓
今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:126,185 hit

元旦 四 ページ37

もう一つ、食べる?
掴まれたお刺身、私が自然と口を
開いた時だった








「こりゃ美味い刺身だな」

「‥‥‥‥」

『鶴丸さん』






横から割って入って来たと思えば
お刺身を口の中へ
片手には枡、たんまりとお酒が入っていた

この日本酒のあてにぴったりだ
そう言って、唇にあてる枡
そんな鶴丸さんの顔すれすれで
髭切さんが持っていたお箸が通過し
後ろにあった柱へ突き刺さった

お、お箸が柱に‥私はほんの少しだけの恐怖と驚きを混ぜた目で、それを見つめた
髭切さんへと視線を変えれば
にっこり微笑み言う






「ごめんよ、手が滑ったよ」

『(滑ったレベルではないと思います)』

「はは、滑りが良い手だな
箸が柱に刺さって驚いたぜ」

『(本当に‥)』

「《横取り》は関心しないかな」

「悪いな《横取り》が好きなんだ

《好きな者》なら尚更、意地でもしたくなる」

『(な、何故でしょ‥只らぬ空気が‥)』







無言で睨み合うお二人
居た堪れない空気にはらはらしてる
私の視界に入ったのは
三日月さんの手招き
こっちへおいでと唇が動いていた
私はそれに招かれるように
足が動き、側へ寄っていた

群青の着物、月が映え良くお似合いだ
にっこり微笑まれる
おめでとう、桔梗
今年もよろしく頼むぞ、そう言われると
私は慌てて、よろしくお願いしますと
頭を下げる







「おお、そうだ、桔梗
忘れる事はないが、早めに渡しておきたくてな」

『なんですか?』

「うむ、この間
振袖を買った時に、贈り物として
買っておいた
お前の髪に良く似合うと思ってな」

『あ、あの‥//』

「少しじっとしておれ、桔梗」






私を前から抱きしめる形
少し顔をあげれば、すぐそこに三日月さんの顔があって
ぱっと目線を下げた

髪から抜かれる櫛、そして三日月さんからの贈り物で
新しい櫛が刺される

ゆっくり離れ三日月さんが
サイドを流していた髪を掬い言う






「桔梗、綺麗だぞ」

『っ‥////』





顔全体に集まる熱、私は自分の頬を
両手で抑え目を伏せた
その綺麗な顔が直視出来ない
加速してる鼓動、心臓がバクバクしてる






文字数→

元旦 五→←元旦 三



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
295人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ベスくん(プロフ) - 瑠璃さん、ハマってしまいました、なんと言うことでしょう、ずっとシャンパンゴールドが頭から抜けません(笑) 本のことは知りませんでした!なにぶん、ハマったの最近なんです! (2019年6月21日 1時) (レス) id: fe5bc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ヒプノシスマイクハマりました?私は麻天狼派です!6月25に麻天狼とポッセ、B,BとMTCの本が発売、すでにTDDの本が発売されてます知ってたらすいません (2019年6月20日 19時) (レス) id: dab8dcba5b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ベスくん | 作成日時:2019年6月8日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。