3話 白布が隠す素顔 ページ4
ー俺の存在を否定しないでくれ
認めてくれ、消そうとしないでくれ
どうしてお前は俺を必要としない…?
俺が写しだからか…?
俺が偽物だから、だから要らないのか…?
俺を忘れないでくれ、俺は…まだ…
必要とされたい…ー
「…夢…。泣いていた…」
熱に魘された日の中
次に見たのは白布で顔を隠した付喪神様の夢
彼が見せた夢はすごく
寂しくてそれで哀しいものだった
『必要とされたい』『存在否定』
その2つが私と似ていて
何かが重なった瞬間に思えた
本家にいた頃、お爺様、父と母を亡くし
思い出だけが拠り所
だけど、その思い出の傍にいつも
あったのは《孤独》
現実(リアル)でも《孤独》
誰にも必要とされず本家の子には
毛嫌いされあまつさえ
存在を消そうとされた
夢で見た彼と境遇が似ていた
近くにあった清光さんの羽織を
お借りし、肩にかける
握られた手をゆっくり離し
布団から抜け出した
抜き足差し足忍び足、出来る限り
音をたてず襖へ
きっと皆さんが起きたらお叱りを
受けるだろうけど
後でちゃんと受けますので
今は見逃してくださいと
心の中ひっそり思い
襖をゆっくり閉めたのだった
しばらくして片目を開ける
温もりが残る布団
おい、三日月
隣で眠っていた三日月へ目を
向ければ、月を宿した瞳は開かれる
「行ってしもうたか、桔梗は」
「あぁ、たく
俺達が気づいてないと
思ってるようだな」
「うむ、そうさな
だが、桔梗だからな
彼奴は己の事より他人を優先する性格故
夢で見た《誰か》を
助けたいのであろう」
「あと、この本丸にいるのは
山姥切、蛍丸、鶯丸に大包平、物吉か
この五振りだ
誰だと思う?」
「…考えるより先に向かった方が
いいんじゃないか?」
「伽羅ちゃんの言う通りだよ
今は早く桔梗ちゃんを
追いかけるべきだと思う」
「そうだよ!
桔梗がまた倒れたらどーすんのさ」
「倒れたら面倒です
早く追いかけ、迎えに行きましょう
薬研、お前は念の為に
薬を用意しておいてくれないか?」
「あぁ、わかった、一兄」
「じゃぁ迎えに行こうか」
し、しまった、膝丸…!
ヒプノシスマイク、沼ったわ
侮れ難し、ヒプノシスマイク…!
シャンパンタワー!
フォーリンラブ!ひ、ふ、みー!!
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ベスくん(プロフ) - 瑠璃さん、ハマってしまいました、なんと言うことでしょう、ずっとシャンパンゴールドが頭から抜けません(笑) 本のことは知りませんでした!なにぶん、ハマったの最近なんです! (2019年6月21日 1時) (レス) id: fe5bc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ヒプノシスマイクハマりました?私は麻天狼派です!6月25に麻天狼とポッセ、B,BとMTCの本が発売、すでにTDDの本が発売されてます知ってたらすいません (2019年6月20日 19時) (レス) id: dab8dcba5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年6月8日 23時