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25話 誰が為に ページ30

しんしんと冷たい雪が降る本丸
私は柱に身を隠し、2人の様子を見つめていた

緊迫した空気、何も悪い事をしていない私も
少し緊張していた







「これは命令よ、大包平」

「そんな命令が受け入れられるか!」

「ダメよ、貴方が受け入れなくても
私の命令は絶対よ

貴方を行かせない」

「こうしている間にも鶯丸に何かあればどうしてくれる!?」

「貴方が行った所で足でまといにしかならない

これは貴方が行って解決できる問題じゃない
むしろ、増える一方よ」

『(帰蝶さん‥)』








鶯丸様の身に何が起こってるという事
それを大包平様が助けに行きたい
でも、帰蝶さんが止めるという事は
戦場絡み、なのかな‥?

お前はただ黙って待ってろとと言うのか!?
詰め寄る大包平様
えぇ、そうよ。それに対し一歩も引かない帰蝶さん

怒りに任せ帰蝶さんの胸ぐらを掴むから
大包平様‥!咄嗟に出た我が身
だけど、私が出たところで変わらない
ただその身からすり抜ける






「お前ッ、それでも主か‥!」

「貴方が行って、戦場を混乱させるぐらいならっ‥!

行かせない選択を選ぶわ‥!

顕現したての貴方に、何が出来るのよ‥!
何も力が無いじゃない‥!」

「っ‥!」







緩んだ手が離れる、ゴホゴホと咳き込んでる帰蝶さんの側へ寄る

今の貴方に鶯丸を助けられる保証は無い
鶯丸に助けられて、状況は悪化するだけ
少しふらつきながらも
帰蝶さんが立ち上がり
大包平様を見つめた








「これは貴方の為でもあるのよ
顕現したての貴方はここにいる誰よりも弱い
だけど、鶯丸は貴方よりも
その数十倍は強い

大人しくここで帰りを待ってなさい

大包平」

「誰が‥

誰がお前の言いなりになるものか!
弱いからなんだ!

このまま鶯丸を助けられないなら
共に戦場で散る覚悟だ!」

「待ちなさい!大包平!」









視界が揺らぐ中、帰蝶さんが
大包平様に触れていた

意識が戻っていく

その時に見えたのは刀に戻った大包平様だった

次に目を開いた時
髭切さんと膝丸さん、そして
ここにちゃんと帰って来た
鶯丸様の御姿だった

26話→←桔梗と三日月 小噺



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作品ジャンル:アニメ
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ベスくん(プロフ) - 瑠璃さん、ハマってしまいました、なんと言うことでしょう、ずっとシャンパンゴールドが頭から抜けません(笑) 本のことは知りませんでした!なにぶん、ハマったの最近なんです! (2019年6月21日 1時) (レス) id: fe5bc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ヒプノシスマイクハマりました?私は麻天狼派です!6月25に麻天狼とポッセ、B,BとMTCの本が発売、すでにTDDの本が発売されてます知ってたらすいません (2019年6月20日 19時) (レス) id: dab8dcba5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年6月8日 23時

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