番外編 紅丸と金太郎、出会い頭殴る件について 三 ページ18
青春ごっこのように夕陽が照らすトイレ
ゴシゴシと擦る
トイレ掃除とかやった事ねぇよ、ボケ
苛立ちながら床を擦る、そのせいか
力がはいり卸たてのスーツに汚水が跳ねる
それに目もくれず早く終わらしたい俺は
擦りまくる
なぁ、お前さ友達いないでしょ?
突然の言葉、擦っていたブラシが止まる
顔をあげホスト野郎を見た
ブラシを支えに手の甲に顎を
乗せ俺を見ていた
‥だからなんだよ
『一人』の方が楽なんだよ
そう言いまたブラシで擦れば
俺にはさお前友達欲しそうに見えたけど
ホスト野郎の言葉に耳を
傾ける事なんて‥‥‥図星つかれて痛い
「なぁ、俺と組まない?」
「はぁ?なんだよ、突然‥うぜぇ」
「誘ってやってんのに何なのその言い草
はぁ‥でもさ
俺、お前と仲良く出来そう☆
ほら、お前にはなくて
俺にはある、俺にはなくてお前にはある
みたいな?」
「なんだそれ、意味わかんね」
「うーん、あ!
無愛想なお前の代わりに俺が
ずっと隣で笑っててやる」
「‥うぜぇ」
「えー♡嬉しいってー?
素直じゃないなぁー」
「うるせっ早く掃除しろよ」
「はいはーい♡」
これが俺と金太郎
最初は、ただのウザイ奴とか思ってたけど
まぁあいつのおかげで
いろいろと俺の狭い世界も‥広がった
まっ今でもウザイけどな
タバコを吹かしながら不意に思い出した事
白い煙を目で追ってれば
隣から、ぎゃーーー!!と言う野太い悲鳴
俺はそれにフッと笑い灰皿に押し付けたタバコ
部屋に戻れば
半泣き状態の金太郎が入ってきて
抱きついてきた
「‥今日はどこだよ」
「き、きっち‥っ‥キッチン!」
「はいはい」
「ま、まま守って‥!」
「たく、部屋ぐらい掃除しろ、この馬鹿
この前、掃除してやったのに
どうやったら3日で汚れるんだよ‥」
「えー、だって汚れるから?
もうーじゃぁ一緒に住もうよー
どうせ隣なんだしー」
「男と同棲とか吐き気でしかない」
「ひどーい♡」
丸めた新聞紙で軽く金太郎の頭を叩いた
相棒歴3年、年の差も3歳
「おっし」
「ありがとー、べにまるー
頼れる男ー♡大好き」
「はいはい」
「って事で今日も一緒に寝ていい?」
「‥勝手にしろよ」
「いえーい☆」
まだ、3年だけど
こいつ以上の相棒は
どこを探してもきっと見つからない
俺の最初のダチで最高の相棒だからな
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ベスくん(プロフ) - 瑠璃さん、ハマってしまいました、なんと言うことでしょう、ずっとシャンパンゴールドが頭から抜けません(笑) 本のことは知りませんでした!なにぶん、ハマったの最近なんです! (2019年6月21日 1時) (レス) id: fe5bc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ヒプノシスマイクハマりました?私は麻天狼派です!6月25に麻天狼とポッセ、B,BとMTCの本が発売、すでにTDDの本が発売されてます知ってたらすいません (2019年6月20日 19時) (レス) id: dab8dcba5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年6月8日 23時