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9話 清い霊力 ページ9

別室に移動した私たち
白い刀剣様の名は『鶴丸国永』様

三日月さんと同じく平安に生まれみたい

私は正座をし
鶴丸国永様と向き合う
羽織を脱ぎ、合わせから両腕を出す

前の人間が霊力を込め俺に、植え付けた痕だ
これのせいで未だ人間に支配されてると思えば、忌々しくてたまらん
お前は、それを浄化できるのだろう?

鶴丸様がそう告げた

白い身体に幾つもあるその痕が
酷く悲しく思えた

私は、失礼しますと一言添え
そっとその痕に手をかざした

かざした手から淡い光、暖かい光で
消える痕







「こりゃすげぇな、驚いた

三日月を出す事も簡単と言う訳か
なるほど、前の人間とは違うみたいだな」

「前の人間と桔梗を一緒にするな、鶴」

「そんなの会ってこうしてもらわないとわからないだろう
だが、一緒だと思っていたのは謝ろう

すまん」

「いえ
鶴丸様がそう思うのは無理もありません
私は気にしてません、大丈夫です」

「桔梗の寛大なる心に有難いと思え、鶴」

「三日月、君はこの桔梗とやらが相当お気に入りみたいだな
君の口からそんな言葉が聞けるとは思ってなかったぜ」

「あぁ、桔梗の事好いておるぞ」

「そうかよ、そうかよ」






三日月さんから『好いてる』との言葉
それが妙に恥ずかしい

うっすらと自分の頬に熱がこもるのがわかる
勘違いはしてないけど
でも、三日月さんに言われたら
どうしようもなく照れる

綺麗な方から好かれる事は嬉しいが
なにぶん、私には免疫がない
からかっているのだろう、きっと

今だに熱がひかない







「三日月、君これからは言葉に気をつけた方がいいぞ」

「気をつける?
俺はそんなにも言葉が乱暴か?」

「違う、違う
変に勘違いさせるなって事だ」

「?鶴、もう少しわかりやすく言ってくれ」

「君も大変だな、三日月に好かれて」

「そ、そんな事は…//!」

「顔、真っ赤だぞ」

「桔梗様、お身体がお辛いのでは!?」

「桔梗、どうした?
俺に見せてみろ」

「ひゃぃ…//!?」






ち、近い‥!!
三日月さんの顔が近すぎて私‥!!

顔から湯気が出そうな程熱い
きっと、今なら私の顔でお湯が出来上がるだろう






「桔梗?」

「君のせいで気絶したみたいだ」

「なんと!?
桔梗、桔梗
目を開けてくれ、桔梗」

「とりあえず君、離せ
君が離せば解決する

そして、とりあえず寝かせれば大丈夫だろう」

「う、うむ」

「はぁ…」





ーーーーーーーーーーーー

大包平、げっとだぜ

10話 誘拐→←8話 白が似合う刀剣様



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三三七拍子 - 源氏兄弟の名前のくだり、もうほんっと大好きです! (2019年6月26日 10時) (レス) id: fda3082ed3 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - オリジナルフラグ外せば違反にならないから、今のうちに外してしまおう? (2019年1月12日 16時) (レス) id: 9e58c80ee2 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう (2019年1月12日 16時) (レス) id: a2860cc4ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年1月12日 16時

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