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8話 白が似合う刀剣様 ページ8

三日月さんと歩く本丸
佇まいだけでも品があり、千年生きてる見た目には見えない

こんのすけちゃんが肩に乗る

桔梗様、お疲れではないですか?
そう聞いてきたから
私は大丈夫だよと返した
こんのすけちゃんを撫でていたら
三日月さんが急に腕を掴み後ろへ隠した
どうしたんですか?と聞く
辺りの空気が張り詰める
自分の刀に手を添えて
桔梗、俺の後ろから出てはならぬぞと
言われる

大きい背中の後ろ、私ははいと頷く







「おいおい、そう警戒するなよ、三日月
俺は何もしないさ、俺はな」

「その保証がどこにある?
お前は人間を酷く恨んでるからな」

「あぁ、俺に消えない痕を残したから
いい迷惑だ

それよりも三日月
その人間を寄越せ、用がある」

「悪いがそう簡単に渡せん
なんせ俺の『主』だからな」

「主、ねぇ
そう簡単に人間に降るとは
面白くないな、本当に

力づくでいただくとするか」






三日月さんの後ろから少し顔を出し見た

顔はわからないけど
真っ白な刀剣様
話してるのを聞いてると三日月さんと親しいのかも知れない

ピリピリしてる空気
このままじゃ三日月さんが危ない
そう思ったから
体が勝手に動く






「やめてください!
貴方様は私に用があるのですよね?
ならば三日月さんを
傷つけるようなことは許しません」

「こら、桔梗!
出てはならぬと言っただろう!」

「いーえ!!
三日月さんが傷つくならばそれは
あってはならないことです

私に用があるみたいです
三日月さん、ここは私に任せてくれませんか?
危なくなったら
その時はお願いします」

「…わかった」

「三日月を守るのは勝手だが、俺相手に丸腰ってのもなぁ
人間の女相手に手加減なんて言葉は
俺は知らないからな」

「丸腰で大丈夫です
だって、貴方様は何もしないと仰っていました

だから大丈夫です」

「なるほど、それを信じると?
会ってまもないおまけに人間を酷く恨んでる俺を」

「はい」







そっと近寄った
後ろではきっと三日月さんが怖い目をしているだろう
でも、それでも私はこのお方が危害を加えると思えなかった

白い刀剣様
金の双眼が私を捉えている

数秒見つめ合う
白い刀剣様が、お前に頼みがあると言った
そして

消して欲しいんだ
憎き人間の痕を、俺の身体から

そう言って合わせをずらした

そこには大きな赤紫の痕が見えた

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三三七拍子 - 源氏兄弟の名前のくだり、もうほんっと大好きです! (2019年6月26日 10時) (レス) id: fda3082ed3 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - オリジナルフラグ外せば違反にならないから、今のうちに外してしまおう? (2019年1月12日 16時) (レス) id: 9e58c80ee2 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう (2019年1月12日 16時) (レス) id: a2860cc4ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年1月12日 16時

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