検索窓
今日:13 hit、昨日:44 hit、合計:309,932 hit

46話 江戸にて ページ46

江戸の街、秋が染める山へ
薬研が言う薬草はこの時期に生え
山奥にあるそうな
俺は加州と共に山を歩く
桔梗の事に対して責任を酷く感じている
加州の背中を見つめた
早く気づいていたら
桔梗が熱で苦しむこともなかったと
話していた加州を
思い出した、その時の顔はとても
辛そうで苦しそうだった
だから、今回の遠征についても
直ぐに名を挙げた
別にそこまで背負い込むことも
ないと言うのに、加州は加州なりに
責任をとろうとしているのだろう

だが、俺達も同じように
責任を感じている
桔梗に背負わせ過ぎたことに
元々、体が弱い
知っていたくせに年長者である
俺と三日月が一番、感じているんだ
だがそれを言うつもりは無いさ
年長者だからな、俺と三日月は
不安を煽るような真似はしないさ
ここは年長者らしくいこうじゃないか






「加州ー、急かせかと行くな
迷ったら元もこうもないだろう」

「桔梗が苦しんでるのに
まったりしてられない!」

「そういうがお前、俺達がいる場所
把握出来てるのか?」

「地図どおりに進んでるから
大丈夫だってば
鶴丸、早く!」

「はぁ…こちとら、老体だぜ?
体に響く、休みたい
君みたいに若くない」

「はぁ?休んでる暇なんてない
こうしてる間にも桔梗は
一人苦しんでる、早く見つけて帰らないと!」

「責任を感じて先頭を
切ってくれるのは良いが
もう少し視野を広くだな…」

「なに?説教なら帰って聞くから
今は急いで!」

「はぁ…こりゃ手に負えん…」

「ほら!つーるーまーるー!」

「はいはい!…くそ、若人が…!」






ずんずんと進んでいく加州
俺は辺りを見る、生い茂る楓の群れ
綺麗だが、本当にこちらで
大丈夫か?と悩める、山の天気も
崩れやすいと言うし
こりゃ、一難ありそうな気がするな
一難の驚きなど求めてないと言うのに
俺の勘が嫌な方へと
向きませんようにと神頼み
俺も付喪神だが、ここは高位の神へ
頼ませてくれ

若人の成長を見守るのも年長者の務めだが
今回ばかりは、神頼み!!

あぁー、何も起きませんように

47話 楓の飛沫→←45話 太閤の見守り



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
326人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三三七拍子 - 源氏兄弟の名前のくだり、もうほんっと大好きです! (2019年6月26日 10時) (レス) id: fda3082ed3 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - オリジナルフラグ外せば違反にならないから、今のうちに外してしまおう? (2019年1月12日 16時) (レス) id: 9e58c80ee2 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう (2019年1月12日 16時) (レス) id: a2860cc4ee (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ベスくん | 作成日時:2019年1月12日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。