天涯の巫女と付喪神様

41話 ページ41

綺麗にされたお風呂に浸かり
一息つく
あの後、三日月さん、髭切さんが除く
皆さんが洗ってくれて
こうして入れている
久しぶりの湯に体が喜んでいた

この数日でいろいろあり過ぎて
大変だった
現実(リアル)よりは幾分ましだけれど…
どうなってるのだろうか
あっちの世界は…私がいなくなって
きっとせいせいしてるだろうけど

ここにこなければ
私はきっと、トラックに轢かれ
死んでいた所だっただろう
『桔梗』さんのおかげとも言える
この命、大事にしていかないと
目を閉じ自分の胸に手を当てた
動く心音に『生きる喜び』を感じた


その頃、桔梗がお風呂で疲れを癒してる間
刀剣様たちは近くの部屋で待機していた


茶を啜り和む一時
光忠特製菓子をお供にして






「それで？
他の旦那方はなんて言ってんだ？
大倶利伽羅の旦那はともかく
他は納得させれたのか？」

「あー、反応は普通って事かな
頭の固い連中いないからねー」

「残りの連中だが、まぁ会わせてみないと
なんとも言えんな」

「そうですね
私たちみたいにきっかけが
ないですからね」

「俺達はきっかけがあり
桔梗の良さを知ったが
他の奴らはそうではない
いつ、牙を向けてくるかわからない」

「そうなったら
戦争だね、戦争万歳」

「兄者！？」

「じょーだんだよ、菓子丸」

「兄者が言うと冗談に聞こえないのは
俺だけだろうか…って菓子丸ではない！
俺は膝丸だ！」

「三日月、君はどうなんだ？」

「俺か？

そうさな、俺は会わせても大丈夫だと
思うぞ

なんせ、桔梗だからな」






にっこり笑った三日月
まぁ、桔梗だからねーと清光も賛同
そうですね、桔梗殿ですからね
茶を啜る一期
大将だからな。いざとなりゃ
俺っち達が守ればいいだけの話さ
そうだろう？
薬研が聞けば、笑みを作った

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