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18話 離れへ ページ18

ー助けてくだされ

誰でもいい…私を助けてー


その夢の声に目が覚めた
あの声は誰だろうか
私は起き上がる
はらりと落ちる白い羽織
鶴丸さんの羽織

周りを見れば近くでこんのすけちゃんが
丸まって寝ており
三日月さんたちも
眠っていた

私はそっと羽織を鶴丸さんへ掛け直す
小声でお礼を言うと
起こさないように出た

夢の中で私に助けを求めてきたのは
きっと
一期一振様だ

それが嘘か真かはわからない
けど、そんな気がしたの

庭へ出て離れへ向かった






「ここに一期一振様が…」






見つめる離れ
どんよりとした空気に霊力が
持っていかれそうになる

入るのが少し怖い
きゅっと胸の前で手を握る
ゆっくりと一歩一歩、近寄る
縁側を上がり
障子を開けようと伸ばした手

中から感じる邪悪な気
障子を開けた先、そこには
禍々しき空気を纏う一振

水色の髪を持った刀剣様
私は唾を飲み込む
赤い赤い目、その体に纏う骨
蛇に睨まれたカエルのように動かない体

無意識に握りしめた紫の珠
ゆらりと立ち上がる相手に後退する
血のように赤い目が私を見据えていた






「い、一期一振様ですか…?」

「……」






私の体を縛るような鋭い眼光
スラリと構えられた刀
後退すれば
一歩一歩、また一歩と詰め寄られる






「大丈夫ですよ、私は何もしないです
だから落ち着いてください…!」

「…ウルサイ…!」

「私、一期一振様を助けに来ました!
だからっ…!」

「ニンゲン、コロスッ!!」

「ッ…!?」






目の前に血飛沫、あぁきっと私の…
腕が切られる
血が流れ畳を濡らす
私は腕を庇うように手を当てる

殺気がこもった目は殺意しかない
背の後ろは壁
逃げられない状況に目を閉じた





ーーーーーーーーー


ゲームイベで忙しく
更新ができず、すみません(ーー;)

19話 算段→←17話 茶会しながら



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三三七拍子 - 源氏兄弟の名前のくだり、もうほんっと大好きです! (2019年6月26日 10時) (レス) id: fda3082ed3 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - オリジナルフラグ外せば違反にならないから、今のうちに外してしまおう? (2019年1月12日 16時) (レス) id: 9e58c80ee2 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう (2019年1月12日 16時) (レス) id: a2860cc4ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年1月12日 16時

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