21.再会 ページ25
私は理鶯と共に左馬刻の事務所に向かった。
ガチャ…
ドアを開け入ると部下らしき男性が理鶯に話しかけた
部「理鶯さんこんばんは」
理)「あぁ、左馬刻はいるか?こちらの方が会いたがっている」
こちらの方と言うのはもちろん私の事。
部「兄貴なら部屋に、銃兎さんもいらっしゃってます」
こちらへと案内された。
ーーーーコンコンコン
部「兄貴、毒島さんとお客さんがこられました」
やっと左馬刻に会える……
左)「よう。理鶯…………お前。」
左馬刻と目が合った
昔と何も変わらない。
「…左馬刻」
左馬刻はスっと立ち上がると無言でこっちに来た。左)「……」
「……ぁ…ぇと…左馬刻……会いたかった」
途中から涙が溢れてきて、声がか細くなってしまった
我慢できずに目をつぶると、体が圧迫感で包まれた。私はそれが左馬刻と気づくのに少し時間がかかった。
左)「っ…A、どこに行ってたんだよ……勝手にいなくなって…連絡もよこさねぇで」
私は今まで拒絶されてしまうとか嫌われるとか言ってた時の自分が恥ずかしくなった。寂雷や乱数が言った通り、全然そんなこと無かった。
「ごめんね…あの時は全然連絡する暇なくて落ち着いた時に連絡しようと思ったけど、怖くて出来なかった……左馬刻やみんなに嫌われたって勝手に思い込んで、今まで出来なかった。ほんとにごめんね」
ずっと言いたかった言葉が流れ出してきた。でも、そのおかげで私の中の穢れが落ちていくようだったーーーー。
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人間です - 面白い、好き、、、『甘い』ではなく『アハーンやウフーン』というところも (2020年12月6日 14時) (レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星鳴 | 作成日時:2019年8月24日 17時