第44話 ページ46
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その時、サリムが手を振ってユノに近くに来るようにさせた。
サ「ユノくん、元気にしてたかい?そんな怖い顔をしなくてもいいじゃないか。護衛にキミを指名したのは謝りたいと思っていたからだよ」
ル『何白々しいことを言ってんだか』
サ「魔法帝を目指しているんだってね」
ユ「なぜ、知っているんですか?」
ユノは、鋭い目のままでサリムに聞く。
サ「団長全員の挙手、どの団にも入れる。そこで金色の夜明け団を選ぶ。そういうことだろうと思ってね。これからキミが活躍すると、キミのその名はこの国の隅々まで轟いて行くことだろう」
サ「四つ葉の魔導書のユノってね」
ル『このアホ、何が言いたいんだ?』
サ「魔法帝になるって夢、叶えてくれよ。そしたら、ボクはいつか生まれてくる自分の子に自慢をする。ボクはあの魔法帝と戦ったことがあるんだ。わー!パパスッゴーイ!なんてね」
サ「まだハート王国まではしばらくかかる。良かったら、キミのことを聞かせてくれないか?気が向かなければ無理にとは…」
ユノは、サリムの言葉を遮るように喋り出した。
ユ「出身はハージ村です」
サ「フムフム。聞いたことがあるよ、最果てにある村だってね。確か、初代魔法帝が魔人を倒したという伝説が残っている地だったかな」
ユ「伝説だけでなく、魔人の巨大な骸骨も実際に残っています」
サ「ほぉ」
ユ「オレは小さい頃に、教会の前に捨てられていたとのことです。両親の顔は見たことがありません。誰かも知りません」
ユノの胸元で揺れるのは、模様が刻まれた青い石。
ユ「教会は貧しかったですが、神父やシスターが大切に育ててくれて」
ユノとサリムが話している中、クラウスは終始周りを確認していた。
ク『異常なし。しかし、ハプシャス家に転移魔法を使える者はいるだろう。なぜわざわざ?しかも護衛は私たちだけ……』
ク『盗賊に襲われる恐れがあるというのに、どうしてもっと守りを固めようとしない?この任務、分からんことだらけだ』
ミ「あら?アレはなんでしょう?」
ミモザが指差す先には巨大な黒雲があった。
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フローラ(プロフ) - イナイレ大好き人間さんありがとうございます!期待に応えられるよう、精一杯頑張ります! (2019年7月30日 20時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ大好き人間(プロフ) - 面白いです!!天使ちゃんメーカーっていうのがあるんですか?凄いですね!めちゃめちゃ可愛いです!応援してます。更新頑張ってください! (2019年7月30日 19時) (レス) id: ab82cf2aec (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - ありがとうございます!!!どんどん更新していきたいと思っていますので、皆様お待ち下さい! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 手書きのイラストじゃなくても凄く可愛くて綺麗ですよ。(*^O^*) (2019年7月20日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - そうなんですね、、、それなら保存出来るかどうか分からないですけどやってみます。 (2019年7月20日 2時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フローラ | 作成日時:2019年7月18日 18時