第40話 ページ42
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そんな中、ノゼルは1人バルコニーで景色を見ていた。
貴「ノゼルお兄様」
ネブラたちのもとから抜けてきたフローラは、ノゼルに声をかけた。
ノゼ「フローラ、今日は楽しむことができたか?」
貴「はい、とても楽しかったです。本当にありがとうございます」
フワッと笑ったフローラを横目で見たノゼルは、耳を赤くさせる。
ノゼ『こんな風になるとは、私らしくないな……だが、それもフローラの前だけだ』
ノゼルは、隣にいる少女に抱く自分のその感情を改めて自覚して、そんな自分に呆れるのだった。
ノゼ「そうか、それは良かった」
2人の間に沈黙が流れる。
だが、それは心地の良い静かな時間であった。
貴『でも、どうしてもこれだけは聞かなきゃ』
貴「ノゼルお兄様、1つお聞きしてもいいですか?」
ノゼ「ああ。いいぞ」
貴「……ノゼルお兄様は、ノエルのことが嫌いですか?」
ノゼ「なぜそのようなことを聞く?」
貴「知りたい、だけです。アナタは優しい人です。それなのに、ノエルに対しては何かが違う」
貴「どうしてですか?」
ノゼ「……シルヴァ家に、弱い者はいらない。それだけだ」
ノゼ「それにこれは、フローラが気にすることではない」
ノゼルにそう言われ、少し悲しそうにしたフローラだったが、そんな気分を振り払うように笑った。
貴「私はノゼルお兄様を信じますから」
ノゼ「…………」
再び2人を沈黙が包んだ。
ル「フローラ、そろそろ行くぞ」
貴「ルイ、もうそんな時間?」
ル「まぁな。師匠に明日の朝には返すって約束したからな」
貴「分かったわ」
そして、2人は改めてノゼルたちに別れを言い、その場を後にした。
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フローラ(プロフ) - イナイレ大好き人間さんありがとうございます!期待に応えられるよう、精一杯頑張ります! (2019年7月30日 20時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ大好き人間(プロフ) - 面白いです!!天使ちゃんメーカーっていうのがあるんですか?凄いですね!めちゃめちゃ可愛いです!応援してます。更新頑張ってください! (2019年7月30日 19時) (レス) id: ab82cf2aec (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - ありがとうございます!!!どんどん更新していきたいと思っていますので、皆様お待ち下さい! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 手書きのイラストじゃなくても凄く可愛くて綺麗ですよ。(*^O^*) (2019年7月20日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - そうなんですね、、、それなら保存出来るかどうか分からないですけどやってみます。 (2019年7月20日 2時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フローラ | 作成日時:2019年7月18日 18時