第32話 ページ34
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ヤ「ここがオマエの部屋だ、フローラ」
貴「……ここですか?」
案内されたのはつい先日まで自分が使っていたのとは対照的な広さの部屋であった。
ヤ「オマエの今までの部屋とは大違いだとは思うが、ここで我慢してくれよ」
貴「全然、嬉しいですヤミさん。何だかやっと皆さんと仲間になれた気がして……」
そう言うフローラは嬉しそうに微笑んでいた。
ヤ「…そうか。任務があるまでは自由だ。何かあったら俺に言えよ」
貴「はい!」
ヤミが部屋を出て行った後、フローラは部屋の机に座り、ルイに手紙を書き始めた。
貴『ルイ、アナタはどんな風に過ごしてるのかしら?ユノはどんな感じ?教えてね』
フローラはペンを置いて、星の浮かぶ夜空を見上げた。
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____金色の夜明け団アジト
ク「分不相応。オマエなどにはもったいない部屋だ」
クラウスはユノに向かって不愉快そうに言った。
ル『ホントコイツ、ユノを嫌ってんなぁ』
ルイはそれに何を言うわけでもなく、ただ観察するばかりであった。
ク「明日、魔法騎士団の仕事についてレクチャーする。オマエの教育係などやりたくはないが、ヴァンジャンス団長に命じられたのだから仕方がない。聞いているのか?」
ユ「ユノです」
ク「ん?」
ル『おっ?』
ユ「オマエではなくユノです。クラウスさん」
ク「……先輩だ。私のことは、クラウス先輩と呼べ」
ユ「分かりました」
ク「フッ…遅れるな」
その後、同じく自分の部屋に案内されたのはルイは、クラウスに話しかけた。
ル「クラウス先輩」
ク「何だ?ルイリヴィッヒ」
ル「ハハッルイでいいですよ」
ク「ああ、そうか?それで何だ」
ル「……ユノのヤツのこと侮ってると、痛い目に遭うと思いますよ」
ルイはそれまで笑っていたが、急に真剣な表情になった。
ク「侮ってなどいない。私は先輩として行っているだけだ」
ル「……そうですか!そうですよね。それではありがとうございました」
さっさとクラウスを部屋から追い出したルイは、溜息をついた。
そして窓の外の星空を見上げたのだった。
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フローラ(プロフ) - イナイレ大好き人間さんありがとうございます!期待に応えられるよう、精一杯頑張ります! (2019年7月30日 20時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ大好き人間(プロフ) - 面白いです!!天使ちゃんメーカーっていうのがあるんですか?凄いですね!めちゃめちゃ可愛いです!応援してます。更新頑張ってください! (2019年7月30日 19時) (レス) id: ab82cf2aec (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - ありがとうございます!!!どんどん更新していきたいと思っていますので、皆様お待ち下さい! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 手書きのイラストじゃなくても凄く可愛くて綺麗ですよ。(*^O^*) (2019年7月20日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - そうなんですね、、、それなら保存出来るかどうか分からないですけどやってみます。 (2019年7月20日 2時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フローラ | 作成日時:2019年7月18日 18時