第104話 ページ9
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楸「毒の効果は様々ですが、いずれも当たりです」
楸「呪いの人形はともかく、香袋、香料、それから何を拭いたのか知りませんが、磨き布からも毒が出ました」
楸「秀麗殿への対策は?」
劉「毎晩酒や茶に内緒で特製解毒薬を混ぜて飲ませているから心配ない」
劉「……元気だったろう」
楸「大いに怒ってましたね。全然平気みたいですね」
劉輝はまたまた思い出してしょんぼりと落ち込み始めた。
それでも現実は忘れない。
劉「……毒の経路は?」
楸「出所は同一ですね。文書での証拠も押さえてあります」
楸「それから、あの者たちが関与していることも裏付けできるようになりました」
楸「それにしても妙ですがね。あの人がこうも早く足のつくものを選ぶなんて……」
別経路から入手したもののほうは、どう調べてみても途中で追跡不可能になっただけに、毎晩続くこのヘボい手口には首を傾げるばかりだ。
劉輝は鋭く言った。
劉「まだ、特定はするな。他の者の絞り込みも続けてくれ」
劉「それと割り出した者の詳しい経歴を後で渡せ」
わかりました、と楸瑛は頷いた。
劉「……今日の動きは?」
楸「ありましたよ。大丈夫です。対策は立てときましたから」
紫の花菖蒲を受け取ってしまいましたしね
____と、楸瑛は笑った。
.
.
その夜、後宮を歩いていた絳攸はやばい、と思った。
ぴたりと足を止める。
思わず手の中の後宮見取り図を握りつぶす。
……………………これは、まさか。
……くっ……見取り図があるから油断していた
____完全に迷った。
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咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2021年4月30日 0時) (レス) id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - ラフェルさん、ありがとうございます!!更新できなくてすみません。時間が無かったり、学生として忙しかったりするので、なかなか出来ていないのが現状です。申し訳ありません!出来るだけ頑張ります。 (2020年6月22日 14時) (レス) id: 81545e79a5 (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - すみません、分かりにくかったでしょうか?オチは決まっているので、お話が進むのをもう少し待っていただけると嬉しいです (2019年6月1日 8時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - オチは決まってるんでしょうか?なんだか先が見えなくてモヤモヤします。 (2019年6月1日 7時) (レス) id: e7610b422d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フローラ | 作成日時:2019年4月20日 16時