【第2部】AnotherStory (ページ17)

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プレゼントをご所望ですか？＿mzkm ページ17

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クリスマス編はみなさん書いていきます…

全員分描き終わるの元旦説牛乳

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「…やっぱり無理だドイツ語…」

「薬剤師志望なのにそれでいいの？」

今日は12月25日。

世間ではクリスマスと騒がれているキリスト生誕祭。

私は仲良く彼氏とデート…なんてするはずなくて、今日も今日とて自分の苦手な第二外国語であるドイツ語をひたすらひたすら勉強していた。

「サンタさぁん…語学力くださぁい…」

思わずそう呟くと、隣から医学書が投げつけられる。

「…もう普通にむりだもん…」

そもそも福良さんの言葉を信じた私が間違っていた。

「ドイツ語が一番英語に似てるから楽じゃない？」

…似てるが故に苦労しているのだ私は。

女性名詞とか女性動詞とか、それを覚えなきゃいけないのは百歩譲って許す。

似すぎてて逆に頭の中こんがらがるのだ。

「…さっきから俺のこと無視してるけどさ」

教科書をひたすら眺めていた私の顎を掴み、奴はぐっと持ち上げた。

「なぁに、颯ってばドイツ語に嫉妬？」

私がニマニマとしながらそう聞くと、彼は諦めたように息を吐いた。

「…だったら、何」

「可愛いヤツめ」

そう言うと、彼はそのまま私の顔に自らのそれを近づけてくる。

「…うっさい」

そう言いながら、彼は私にキスを落とすのだ。

クリスマスなのに、パーティも何もしない。

君といれられる時間が、私にとってはプレゼントだから。