7度目の人生 ページ10
母父「「はぁ!?!?」」
『ですから、1ヶ月後の誕生日を迎えた後わたしは最終選別へ向かいます。』
父「まだお前は6歳だぞ!?」
母「そうよ?最終選別は七日間あるのよ?その中で自分で食事を確保して、鬼を倒してっていう行為をしなくちゃならないの。」
それがどれだけ大変なことか分かってるの!?と母は甲高い声で私を怒鳴る。
嗚呼、その甲高い声を聞いたら嫌でも思い出してしまう前世の記憶。
母に当てられた煙草の火傷跡は消えずにずっと体に残っていた。
父に怒鳴られ投げられた瓶は当たって割れ、私の体に傷をつけた。
あの両親とは違う。これは私を思って感情が高ぶっているだけ。
分かってるのに。
分かっているのに、被せてしまった。この2人とあの2人を。
『うるさいうるさいうるさい!!わたしがやるって言ってんだから、できるの!大人のあなたたちより5歳の…3歳だった私の方が強いじゃない!!』
気づいた時にはもう遅かった。
全部、ぶちまけてしまっていた。
うるさいなんて思ってないよ、ごめんなさい。
ちがうの。私は……
夕餉中だったのに。
美味しい母の料理は私の言葉で一気に味がしなくなった。
さっきまで賑やかだった食卓は重たい沈黙をつくる。
私はそんな空気に耐えられなくなって、母と父の顔を見れなくて、目を瞑ってもう暗くなった外へと飛び出してしまった。
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麗夜(プロフ) - 梅干し太郎さん» 好きですって言ってもらえてすごく嬉しいです!!はい!これからも頑張ってきますのでよろしくお願いします! (2020年5月12日 6時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - この作品好きです!頑張ってください! (2020年5月11日 17時) (レス) id: 15eefd5e4e (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 藍さん» はい!更新頑張ります!自分が書いた夢小説を面白いと言って貰えるのすごく嬉しいです!ありがとうございます (2020年5月4日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 更新楽しみにしています!面白かったです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - スノームーンさん!!こちらの作品も読んで頂いてるとは…!!嬉しさの極みです!こちらの更新も頑張るので是非読んでください! (2020年4月30日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年4月16日 8時