鬼殺隊の史上最年少の天才剣士は、トリップ少女

5度目の人生 ページ8

『とうさま！！きさつたいについて教えてください！』



父｢んー、鬼殺隊かぁ。鬼をやっつける人達の集まりだ！｣


わぉ、これは簡潔にきたな…

私の聞き方が悪かったか……


『えーとね、どんな人がいるの？おとうさまみたいにかっこいい？』



父｢あぁ、かっこいいし強いぞ！柱様なんてとうさまよりもっと強いぞ？｣



そうか、父は丁……
柱の名前は知っているものなのか？
炭治郎達は入ってまもなかったから柱の名前を知らなかっただけか？

それとも他の階級の者達も柱が誰か知らないのか？



『柱さまはどんな人がいるの？私でもなれるかな？』



父｢…！Aは鬼殺隊にはいりたいのか？｣



『うん！おとうさまみたいにかっこよくて強い剣士様になるの！』



父｢そうか！Aはすごい剣士になるぞ！！俺が保証する！柱にもなれる！！｣


そういう父はどこか寂しげな悲しい顔を浮かべていた。


『とうさま、悲しいの？』


ペタっと頬を触りおでこをくっつける。
ごめんなさい、そう心でとなえながら。



父｢……ん、俺はお前には普通の人生を送って欲しいからなぁ。でも、Aが刀を振りたいというのならとうさんは止めないよ？｣


そういった父の声は今までに聞いたことがないくらい穏やかでとても優しかった。

そんな父の言葉に私は何故かわからないが静かに涙を流した。

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