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23度目の人生 ページ27

コンコンと木の扉を軽く叩けば、悲鳴嶼さんと子供たちがわらわらと出てくる。



『夜分にすみません。お昼一緒に遊ばせてもらったAです。あの……これ、すみません!!』




お金が入った巾着をばっと差し出し、頭を下げる。



悲「これは……」



『実はお金に困っていて…お昼かくれんぼをした時にお金の位置を知ってしまって…それで出来心で盗りました。獪岳くんはそんな私に気づいて追いかけてきてくれたんです。』




紗「でも、私たちみたよ!獪岳が巾着もってコソコソと出ていくの!!」



紗夜ちゃんを筆頭に子供たちがそうだそうだ!盗んだのは獪岳だ!と言い始める。



『それ、ちゃんと中身確認しました?私はこの巾着の代わりに石の入った巾着を残したんですよ。ほら。』



そう言って先程即席で用意した石の入った巾着を獪岳の懐から出し、床に落とす。



子供たちは唖然として私と下に落ちた巾着、そして背中で眠っている獪岳に目をやる。


『獪岳くん、私に追いつけるはずないのに、馬鹿みたいに追いかけて。そして私を追いかけてる途中で鬼に遭遇して…あのまま身殺せば良かったかなぁ…?』



悲鳴嶼さんの額に青筋が浮かぶ。


子供たちもみるみると目尻を引き上げる。



『まぁ、でも見殺しなんて真似したら隊立違反になっちゃうし、しょうがなく助けたんですよ…はいっ!』



そう言って獪岳くんの腕をもって身体を捻らせるようにして悲鳴嶼さんの方へ投げる。



悲鳴嶼さんは獪岳くんをキャッチして、そっと下ろす。



悲「あぁ…可哀想に…お前は鬼に取り憑かれているのだ……」



悲鳴嶼さんは涙を流しながら手を合わせる。



悲「今ここで私にその首を私に切られるか、二度とここへ来ないかのどちらかを選べ…」



『…もう、二度と来ませんよ、こんな所。』



そりゃあ獪岳くんを見殺しにする発言したんだ…相応の報いではあるか…あぁ、でも結構しんどいんだなぁ…?


嫌われることには慣れてるはずなんだけど……



仲良く、したかったなぁ…



『あぁ、悲鳴嶼さん。獪岳くんにもうこんなことするなよと伝えといてください。また無茶したら次は本当に殺されるかもしれませんしね。』



にこっと笑ってさようなら、とみんなに手を振って私は寺をあとにした。

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麗夜(プロフ) - 梅干し太郎さん» 好きですって言ってもらえてすごく嬉しいです!!はい!これからも頑張ってきますのでよろしくお願いします! (2020年5月12日 6時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - この作品好きです!頑張ってください! (2020年5月11日 17時) (レス) id: 15eefd5e4e (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 藍さん» はい!更新頑張ります!自分が書いた夢小説を面白いと言って貰えるのすごく嬉しいです!ありがとうございます (2020年5月4日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新楽しみにしています!面白かったです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - スノームーンさん!!こちらの作品も読んで頂いてるとは…!!嬉しさの極みです!こちらの更新も頑張るので是非読んでください! (2020年4月30日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年4月16日 8時

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