鬼殺隊の史上最年少の天才剣士は、トリップ少女

19度目の人生 ページ22

あはは、まじ？？


こんな早く着くの、目的地…


えぇ…


『夢幻Aです！よろしくね！』


私は死滅仕掛けていた表情筋をフル活用して子供っぽく演じる。


みんなはもちろん子供らしい可愛い声でよろしくねー！などといって私を歓迎してくれる。


みんなの輪の外にその子はいた。


『ねぇ、あの木のところにいる子は？』


沙｢獪岳だよ！｣


あれこの子…沙夜ちゃんだっけ？


『獪岳くんかぁ…あなたはなんて言うの？』


沙｢私は沙夜だよ！よろしくねAちゃん！｣


にこにこ笑いながら私に自己紹介をしてくれる沙夜ちゃん。


天使かよ…


沙夜ちゃんに一言謝ってから獪岳のところへ足を進める。

それに気づいた獪岳は私を睨み、警戒するような体制をとる。


うん、この子はこういうところが賢い。


でも今は警戒せずに打ち解け合いたいなぁ…


『ねぇねぇ！獪岳くんもみんなとかくれんぼか鬼ごっこしようよ！』


獪｢はぁ？なんで俺が…｣


そう言って面倒くさそうな顔をする獪岳くんの手を取ってみんなのところへ連れ出す。


『鬼ごっこかかくれんぼ！どっちする！？』


鬼ごっこがいい人ー！なんて聞いて多数決をみんなでとる。


まぁその結果かくれんぼをすることになったわけだが…



『やばい、はじめてするからルール知らね…』


獪｢あぁ？ルール知らねぇのかよ…｣



呆れたようにこちらを見る獪岳くんに説明をもとめたら面倒くさそうにしながらも説明をしてくれる。


『へぇー、つまり最後まで隠れてた人の勝ちなの？』



獪｢まぁ、そうだな。ほら鬼決まったみたいだし隠れるぞ｣



そう言って今度は獪岳くんが私の手を引いてくれる。


やばい、天使だ！！！←

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