鬼殺隊の史上最年少の天才剣士は、トリップ少女

16度目の人生 ページ19

今回、耀哉様とあまね様との接触のおかげで時間軸が分かった。


これは大きな収穫だ。


耀哉様が13歳だったから私は善逸と同い年っぽい。

そして多分来年、悲鳴嶼さん達が鬼に襲われる。獪岳くんが招き入れることによって…


何としても阻止したいところではある。

しかし、これを止めると悲鳴嶼さんはどうなる？鬼殺隊に入ることはなくなってしまうんじゃないか？


もしそうなれば後の最終決戦などでこのことは響くだろう。


さて、どうしたものか…



そんなことを考えながら鴉いう西ノ方角にある村までやってきた。



『これは……』



そこで見たのは生気が感じられない母らしき女性や同じくそのような男性達が虚ろな目をしながら歩いているという光景だった。



『申し訳ありません、お尋ねしたいことが…』


そう訊ねるも、皆聞こえないようでふらふらとどこかへ歩いていく。



『ねぇ、鴉！これはどういうことなの？』



鴉｢俺ハ弥生ィ！弥生ダァ！！｣



そう言って頭を突っついてくる鴉。…じゃなくて弥生。この子めんどくさいのね。


『オーケー。弥生ね。弥生、これはどういうことなの？』


鴉｢幼子ヤ女ガ夜ナ夜ナ消エテイル。失ッタ哀シミカラ精神ニ異常ヲキタシテモ仕方ナイ。｣


『ふーん、そういうものなんだ。了解、今日中に狩るわ。』



鴉｢任セタゾ！｣



あいよー！っと返事をしたら弥生は空へと羽ばたいて行った。

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