検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:3,014 hit

突然の ページ9

「巫女様。」

突然の第三者の声に、月宮の動きが止まった。

炭治郎も驚いて顔を上げると、襖に男性の影があった。

声からして、おそらく老人だ。

「巫女様、そちらにいらっしゃいますな。」

「......。」

「開けますぞ。」

「っ!!ダメです!!」

(開けたら、月宮さんが!)

炭治郎がそう声を上げるが、老人は襖を開けてしまった。

そして、赤い紐に縛り上げられた状態の炭治郎を見て、穏やかに笑った。

「おやおや、なんとまあ、客人ですかな。これはこれは、遠路はるばる、ようお越しになりました。」

そういって炭治郎にお辞儀をする老人に、炭治郎はあっけにとられる。

まるでこの状況が見えていないかのような落ち着きっぷりだ。

老人は近づくと、月宮に声をかけた。

「巫女様、お食事の用意が整いましたぞ。それと、本日は新たに袋を三つ、お願いできますかな。」

「....はい。」

そう返事をしてから、月宮は刀を収めた。それと同時に赤い紐も陣と一緒に消え去った。

「うわっ!」

拘束を解かれた炭治郎は転げるように床に着地した。そんな炭治郎を見て、老人はいった。

「昼餉はもう済まされましたかな?」

「い、いえ。」

「では、ご一緒にいかがですかな。今日はいい鳥が手に入ったのです。」

そういって笑う老人に、思考が止まる。

(ど、どうなってるんだ?)

ふと、背中が軽くなる。みれば禰豆子が箱から出ていた。

「ね、禰豆子!!」

「おやおや、ではそちらのお嬢さんにもご用意いたしましょう。」

「え、ちょっと!?」

さあさこちらへ、と老人に強引に背を押され、炭治郎と禰豆子、そして月宮は全員で部屋を出たのだった。

人のような何か→←悲痛な声



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.3/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

フジッピー(プロフ) - かなとさん» すみません。言われるまで気が付きませんでした。ありがとうございます。 (2019年9月19日 0時) (レス) id: 7e2904e8b4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はないんですか? (2019年9月18日 12時) (レス) id: bb9d67c977 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フジッピー | 作成日時:2019年9月18日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。