悲痛な声 ページ8
「
そう彼女が呟いた瞬間、血で書かれた陣が真っ赤に、強く輝いた。
血がうごめき、月の形をかたどったかと思うと、月を取り囲む血の塊から、真っ赤な紐が現れ、炭治郎を縛り上げた。
「ぐっ!!!」
きつく、体を締め付けられ、炭治郎は身動きが取れなくなった。
(血鬼術?!)
なんとか逃れようと体をよじるが、動こうとすればするほど紐はきつく硬く、炭治郎を縛り上げた。
シャリン、シャリンと鈴の音を立て、月宮は炭治郎に近づいた。
刀で、禰豆子を斬るために。
「やめろ!!!」
悲痛な声を上げる炭治郎には目もくれず、彼女は一歩ずつ、禰豆子が隠れている箱に近づき、そして、刀を振り上げた。
「やめろおおおおおおお!!!」
炭治郎の言葉が、こだました。
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フジッピー(プロフ) - かなとさん» すみません。言われるまで気が付きませんでした。ありがとうございます。 (2019年9月19日 0時) (レス) id: 7e2904e8b4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はないんですか? (2019年9月18日 12時) (レス) id: bb9d67c977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フジッピー | 作成日時:2019年9月18日 12時