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ジョングクさんが突如として私の前に現れたのは夢だったのだろうか?
そう思うくらい普通に朝はやって来て、私はテヒョンさんから送られてきた地図に従って、道を歩いていた。
テヒョンが予約してくれた、昨日とは違うけど、また高そうなお店。待ち合わせのものです、と伝えると、これまた優しそうなお姉さんに奥の部屋へと案内された。
高いお店のお姉さんは皆美人だなあと感心しつつ引き戸を開けると、勢い良く何かが――というかテヒョンさんが――飛びついてきた。
「A!昨日は大丈夫だった?何もされてないよね!?」
「て、テヒョンさん…。くるし…」
「部屋まで行っちゃおうかと思ったんだよ」
「本当に心配かけて、すみません」
「本当だよ!すっごく心配した。A、危ないからひとり暮らしやめて」
「それはちょっと無理がある…」
「心配すぎて寝れないよ。カメラでもつけたいくらい」
テヒョンさんは私の肩にグリグリと顔を沈めて、心配した、と何度も呟く。申し訳なさに背中をぽんぽんと軽く叩くと、テヒョンさんの腕の力が更に強まった。く、苦しい…。
『テヒョンア、Aさん苦しそう。1回離してあげなよ』
『ヒョン、本当に何もしてないですから…。そのままだと彼女潰れちゃいますよ』
ん?
隣から聞こえてきた韓国語に一瞬思考が止まる。ジミンさんは元々今日改めてお話するからって言ってたけど。あともう一人は…?
「A。ジョングガが、Aに謝りたいって言ってて。だから、嫌だったけど連れて来た。」
ムスッとした顔でテヒョンさんが睨みつけた先には、苦笑いを浮かべたジョングクさんがいた。
「ジョングクさん…」
驚いて彼の名前を呼ぶと、ジョングクの名前呼ばないで。と耳を引っ張られた。
勿論犯人はテヒョンさん。
大分心配をかけたせいでテヒョンさんは過保護というか今まで見た事がないくらいに拗ねていて。
僕の膝の上でご飯食べなよ。と本気で言ってくるテヒョンさんの対処に困っていると、ジミンさんが椅子に座れるように促してくれた。神様。
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るめ(プロフ) - ジャスミンさん» ジャスミンさん、すごくすごく嬉しいコメントをありがとうございます…!テヒョンの持つふわふわしていて優しい雰囲気で幸せなお話を書きたいと思っていたのでそう言って頂けるとすごく嬉しいです^^!これからもお暇な際にぜひお付き合い下さい! (2019年10月14日 1時) (レス) id: c680f383ae (このIDを非表示/違反報告)
ジャスミン(プロフ) - なんかもう、ずっとずっとこのお話の2人を読んでいたいし 幸せ気持ちになるし何度も何度も読み返しました(;_;) 癒しをありがとうございます更新楽しみにしてます。るめさんの文章力、文才、表現力に乾杯(;_;) (2019年9月28日 2時) (レス) id: a2850f3adc (このIDを非表示/違反報告)
るめ(プロフ) - 千晃さん» 千晃さん、そう言って頂けてすごくすごく嬉しいです^^* まだ少しこの2人のその後のお話は続いて行きますので、よければお付き合いください!コメントありがとうございました! (2019年6月19日 20時) (レス) id: c680f383ae (このIDを非表示/違反報告)
千晃(プロフ) - もっとこのお話読んでたいです!!続きも楽しみにしてます!!!!! (2019年6月17日 17時) (レス) id: 541a949c76 (このIDを非表示/違反報告)
るめ(プロフ) - ねおさん» ありがとうございますーー!!そう言って頂けるのが一番の更新の励みになります!コメントありがとうございました。これからもお暇な時間に読んでやってください♪ (2019年6月14日 2時) (レス) id: c680f383ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るめ | 作成日時:2019年5月15日 1時